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カムイトランスストレージ

同社のトラックコンプリートカーの前でポーズをとる竹山弘基社長(左)とリバティウォーク加藤渉会長

道産品のブランディングを下支え。コンプリートカー事業も拡大

 総合物流企業の「カムイトランスストレージ」は、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンといった道産野菜を年間3万㌧以上全国へ輸送。食品輸送の分野で、道産品のブランディングを下支えしている。

 近年は、精肉や鮮魚など取り扱い品目を拡大中だ。さらに、7月からは輸送範囲も広げ、メーンエリアだった関東、中京、北陸圏へ加え九州、四国を強化。国内全域をカバーしている。

 竹山弘基社長は「ここ数年、本州の輸送パートナー企業の掘り起こしに注力していました。これが奏功し、エリア拡大につながりました」と語る。

 一方で、本業以外の事業も急成長している。カスタムスーパーカーなどの自動車販売大手「リバティウォーク」(本社・愛知県)のトラック部門である「LBトラックスジャパン」の販売代理店として「LBトラックス北海道」を設立。内外装をカスタマイズしたトラックコンプリートカーの販売や装飾を手掛けている。

 今年5月には、神奈川県で開催された大規模トラック展示会「ジャパントラックショー」に出展。他とは一線を画す独自デザインのコンプリートカーが好評を博し、即売となった。

 また、石狩市の本社敷地内にパーツなどを取り付ける架装工場を建設。ショールームもプレオープンしており、来年3月にはカフェも併設してグランドオープンを予定している。

 9月29日には、このプレオープンに合わせて展示商談会を開催。リバティウォークの加藤渉会長によるトークショーやスーパーカーの試乗体験、レアカー用品のオークションなどが行われ、約2000人のファンが来場した。

「来場者のお子さんたちにも楽しんでもらうため、縁日も設置しました。トラックに興味を持つ子どもが一人でも増えれば将来の運送業界の活性化につながる」と竹山社長。

 こうした活動は、コンプリートカーやカスタムパーツの受注にもつながっており業績は順調に伸びている。

 竹山社長は「現在、当社オリジナルのカスタムパーツは20種ですが、来年中には100種に充実させる計画で、目下開発を進めています。今後もトラックの社会的役割を伝えることに注力していきたい」と力を込める。

展示商談会には2000人以上が来場
ショールームではスーパーカーも展示
今後はグッズ販売にも注力していく