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931人の新卒採用。 アイングループが入社式

「今日出会ったこと、今日出会った人を大切に」と大谷喜一社長

調剤薬局チェーン国内最大手のアインホールディングスが4月3日、札幌市内のホテルで2023年度入社式を開催した。今春もグループで931人を採用。新入社員が一堂に会しての入社式は4年ぶりとなった。

アインホールディングス(本社・札幌市、大谷喜一社長)は、調剤薬局「アイン薬局」を展開するファーマシー事業、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開するリテール事業を2本柱に据える業界の最大手だ。2023年1月末時点で全国に合わせて1286店舗を展開しており、23年4月期の決算では売上高が過去最高の3580億円を見込んでいる。

4月3日には、グループ入社式を実施。コロナ禍で新入社員が一堂に会する入社式は4年ぶりの開催となった。採用人数は薬剤師543人、医療事務員346人や販売員など931人と道内はもとより全国でも屈指の人数となり、その躍進ぶりが顕著に現れた格好となった。

挨拶に立った大谷喜一社長は「調剤に本格参入した1994年当時は約1兆円だった市場規模が7.8兆円に拡大。これとともに当社も急成長してきた。しかし、今後はピークアウトに向かうことが予想され、難しい局面に入った。しかし、こうした時こそ我々のスケールメリットを生かし、M&Aなどの手法で成長を続けるチャンス。それを支えていくのが皆さんです」と約1時間にわたり創業時からの同社の歩みと将来について自ら語りかけた。

また、自身の学生時代を振り返り「大学最初の授業の先生が教えてくれたのが『人生は邂逅である』という言葉です。人との出会いこそが人生を変えるという意味で、今でも同期のみんなが記憶し大切にしています。今日の出会い、これからの仕事や人生の出会いを大切にして、頑張ってください」とエールを送った。

当日は、同社の社外取締役を務める侍ジャパンの栗山英樹監督もビデオで登場。「WBCでも追い込まれましたが、心のどこかにこんなに大好きな野球で苦しむって幸せじゃんって言い聞かせてやってきました。とことんやっているから苦しいんです。苦しいことがあったらラッキーと思ってやってください」と新入社員にメッセージを送った。

新入社員は、1週間の社会人研修と最長で3週間の専門研修を経て、全国の店舗に配属される。

新入社員が全国から集まり一堂に会する入社式は4年ぶり
栗山英樹社外取締役がビデオメッセージでエールを送った
新入社員代表が決意を表明