アインホールディングス
調剤に加えリテール事業強化。フランフランを傘下に
全国に1200店舗以上を展開する調剤薬局チェーンの国内最大手。24年4月期の連結決算では24年連続増収を達成。営業利益ともに過去最高を更新しており、勢いは止まらない。25年4月期の売上高目標である4500億円突破も視界良好だ。
主軸のファーマシー事業では、目指す姿として「確かな専門性で地域のかかりつけ薬局に」を掲げ、医療機関などとの連携を強化。24年6月には北海道大学敷地内に「北大店」も開業した。処方箋送信サービスといった機能が利用できる公式アプリ「いつでもアイン薬局」も好調。処方箋枚数の増加に貢献している。
一方、コスメティックストア「アインズ&トルぺ」を83店舗を全国展開するリテール事業では、アジアンコスメや高価格帯コスメなどが好調。より身近な存在を目指した新業態1号店の「アインズ&トルぺ Family」を札幌市北区の「シーナシーナ屯田」内にオープンした。
また8月20日には、国内155店舗・海外8店舗(24年11月末時点)を展開するインテリア・雑貨小売りの「フランフラン」を子会社化。それぞれのブランドを維持しつつ、今後は「アインズ&トルぺ」でフランフラン商品の取り扱いを開始するほか、大規模商業施設における隣接出店や、新商品開発なども計画。相乗効果を狙う。なお、SDGsに関する取り組みも高評価。24年中にCDPスコア「B」、MSCIESGレーティング「A」を獲得。健康優良法人2024(ホワイト500)も獲得した。