アインホールディングス

　調剤薬局チェーン国内最大手。２０２４年４月期の連結決算は、売上高が３９９８億２４００万円（前年同期比11・５％増）で24期連続の増収。経常利益は２１３億７７００万円（同25・３％増）、当期純利益が１１４億１００万円（同23・５％増）と各項目で２桁の伸びとなった。　

　本業のもうけを示す営業利益も２０４億３２００万円（同27・７％増）と前年度に続き過去最高を更新。これを受け期末配当は20円増配し80円とした。

　調剤薬局のファーマシー事業では、Ｍ＆Ａを含め40店舗を出店しグループ全体で１２３１店舗に。調剤報酬改定があったものの、高額医薬品処方の増加などで処方箋単価が上昇。「かかりつけ薬剤師・薬局」としての機能強化や、待ち時間短縮などのサービス向上により処方箋枚数が上昇した。

　一方、ドラッグストア「アインズ＆トルペ」を展開するリテール事業は、国内外の人流回復で客数が堅調に推移。韓国化粧品など、強みであるコスメ商品の売り上げが伸長した。

　また、札幌市のココノススキノ店など好立地への出店も奏功。６店舗を新規出店し店舗総数は81店舗に。セグメント別利益が前期比２・６倍の大幅増となるなど好業績に寄与した。

　次期の売上高は、初の４０００億円の大台に乗せる４１５０億円に。経常利益１８５億円、当期純利益91億８０００万円を予想する。