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カムイトランスストレージ

「LBトラックス北海道」はトラックコンプリートカーの販売や装飾を手掛ける

〝トラックを身近に〟を念頭に新事業へ参入

 総合物流企業の「カムイトランスストレージ」は、主に道産野菜を本州全域に運んでいる。近年は、精肉や鮮魚など取り扱い品目を拡大。年間2万㌧以上の食品を道外に運び、道産食品のブランディングを下支えしている企業だ。

 2021年には、自社の車両整備工場が国土交通省北海道運輸局札幌運輸支局の認定を取得した。体制を整備しており、顧客からの信頼は厚い。

 竹山弘基社長は「現在は全国各地で開催される自動車関連イベントなどに出展し、子どもたちにトラックの能力や社会的な役割を伝えることにも注力しています」と話す。

 昨年からは、スーパーカーなどを販売する「リバティウォーク」(本社・愛知県)のトラック部門「LBトラックスジャパン」の販売代理店事業を開始した。「LBトラックス北海道」の屋号で、トラックコンプリートカーの販売や装飾を手掛け受注は順調に伸びている。

 今年5月には、神奈川県で開催された大規模トラック展示会「ジャパントラックショー2024」に出展。他とは一線を画すデザインが好評を博し、さまざまなメディアから取材依頼が舞い込んだ。

 また6月には、苫小牧で行われた道内最大規模のキッチンカーイベントにも参加し、コンプリートカーやキッチンカーを展示。竹山社長の「子どもたちにトラックを好きになってほしい」という強い思いから、自社の大型トラックで子ども達への乗車体験も行なった。

「トラックに興味を持つ子どもが一人でも増えれば、運送業界の活性化につながる」と竹山社長。

 同部門の拡大はさらに加速。9月29日には、自社敷地内のパーツなどを取り付ける架装工場に併設して、ショールームとカフェなどが完成する。合わせて中国のトラック用タイヤ「ウインドパワー」の販売代理業務もスタートする予定だ。

 竹山社長は「国産タイヤより高強度で軽量なのが特徴で、自衛隊などでも使用されています。道内企業が販売を担うのは初めてです。今冬には、このウインドパワーをベースにしたオリジナルスタッドレストラックタイヤの販売も開始します。寒冷地に強いタイヤをコンセプトに『アイスグリップカムイ』の商品名で販売していきます」と力を込める。

 

竹山弘基社長
キッチンカーイベントにも出展。「天使・悪魔のけずりいちご」が好評を博した