吉岡マネジメントグループが「人事制度構築講座」を開催

吉岡マネジメントグループが提供する「人事制度構築講座」が全国で好評を博している。弊誌では2月18日に札幌で開講された講座を取材。多くの企業から支持される要因を探った。
人事制度のイロハを半日で学べる講座
空前の人手不足に陥った日本。企業では「採用できないのであれば既存人材の流出を防ごう」という心理が働き、人事制度を構築、再構築する動きが活発化している。こうしたニーズの高まりを背景にコンサルティング機関がさまざまなサービスを提案しているが、自社に適したサービスを見極めるのは難しい。
そんな中、経営コンサルティング・アカウンティング分野で道内最大手のコンサルティングファーム「吉岡マネジメントグループ」では、人事制度のイロハを伝授する「人事制度構築講座」を全国で開催している。毎回好評を博す同セミナーだが、札幌本社で開催するという情報をキャッチ。取材を兼ねて講座を受講した。
基礎、応用、実践まで充実の内容
当日講師を務めたのは、吉岡マネジメントグループの「ビズアップ人事コンサルティング」(本社・東京都港区、池内孝行社長)の常盤武志専務。中小企業や福祉施設への人事賃金制度の構築や、管理職教育に豊富な実績を誇るベテランコンサルタントだ。
午後1時~同5時まで半日かけて学ぶタイムテーブルで、プログラムは以下の4つ。
①人事制度の構築の前提となる現状分析と課題の抽出の方法
②「日本版ジョブ型」の役職・等級・基本給・諸手当の設定方法
③第二の賃金となる賞与・退職金制度の見直し方
④自社独自の人事評価制度の作り方、成功する人事制度運用のポイント
これらを受講者特典として配布された200ページを超える「人事制度構築マニュアル」をもとに解説していく。各セクションのテーマに基づき、「等級制度」「賃金制度」「賞与制度」「退職金制度」「人事評価制度」「社員教育システム」について基本から応用、実践編までさまざまな角度から詳細に解説。吉岡マネジメントグループが推し進める〝脱年功主義〟に沿った内容であり、端的にいえば「頑張っている社員が酬われる制度」を推奨している。
また、基本コースに加えて、多様な働き方に対応できる「職務限定コース」や「地域限定コース」の導入についてもアドバイス。「公平性、納得性を保った人事制度の構築で、経営資源である〝人〟を流出させないことが大切」と常盤専務は訴える。
人事制度は社員の〝成長促進剤〟
特に印象に残ったのが、第一セクションの冒頭で人事制度の重要性を説明していた常盤専務の「人事制度は人材育成の有効なツールになります。評価制度は賃金を決めるためのものだけではなく、一人ひとりの課題をあぶりだし、さらなる成長につなげるもの」という言葉だ。
昇進や昇給など、次のステージに上がるためには、一体何をクリアすればよいのか、これを管理職、一般職含め、すべての社員に明示できている企業がどれほどあるだろうか。
吉岡マネジメントグループでは、人事制度の重要性を理解した企業と二人三脚で制度の構築から運用を支援する伴走型のコンサルティングサービスを提供している。人事制度によって見えてきた各役職の課題解決に向けたリアル研修やeラーニングなど、社員教育も強力にバックアップしている。
社員一人ひとりのパフォーマンスの最大化を図り、組織全体が活性化する人的資本経営の第一歩を踏み出してみてはいかがか。

