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アルファコートグループ

200億円体制元年。次なるステージに向けて始動

 保有不動産棟数で札幌ナンバーワンの不動産デベロッパー。24年は千歳市で総事業費90億円を投じてホテル2棟、店舗1棟、賃貸マンション200戸を着工。今後はオフィスビルの開発にも挑戦する。

 高級賃貸マンションの自社ブランド「アルファスクエア」も堅調で、札幌市内に20棟300戸を供給。25年は25棟350戸を供給予定だ。

 創業20年の節目である24年5月期の売り上げは156億円。償却前営業利益は3期連続で45億円を記録し、総資産553億円を計上。安定的な成長で経営基盤を増強した。

 25年5月期は売上高180億円、償却前営業利益55億円を見込む。次期は売上高200億円達成がほぼ確実だ。

「25年度は200億円体制元年。引き続き不動産買収と開発を進める」と川村裕二社長。

 創業以来、事業利益をもとに保有不動産を増やしてきたことが同社の原動力。保有不動産の固定資産税評価額は400億円を超え、年間賃料収入は52億円を突破。真水の現金手取り収入は、20億円以上にのぼる。

 地価・建築費の高騰による〝資産インフレ〟で〝含み益〟も大幅に増大。今後は保有不動産の入れ替えを加速させ、売却益と賃料収入の2つの資金源で不動産開発を進める。

「今後は設計と工事の内製化も進め、賃貸物件や高齢者施設の企画、設計、施工の請負受注をワンストップで手がける。また、不動産、建設分野のM&Aにより事業領域を拡大し、企業としてのステージを上げたい」と川村社長。

高級賃貸マンション「アルファスクエア」シリーズを展開
川村裕二社長