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陶商工業がバド男子を採用。アスリート支援を本格化

「練習や大会参加を優先して勤務できる環境です」と古川晃大選手

住宅用タイルや建築資材の商社「陶商工業」(本社・札幌市、上村 一治社長)は、昨年9月からバドミントンの男子選手を正社員として雇用し、アスリート支援を続けている。

 陶商工業は、スポーツを通じた地域貢献活動に注力している。数年前からは、子会社の「クラフトマン」がバドミントンチーム「スマッシュスピリット」をスポンサード。同チームは、23年度にS/JリーグⅢ2部の団体戦で準優勝するなど躍進著しい。

 昨年9月からは、同チーム所属の古川晃大選手を正社員として雇用して、活動をバックアップしている。

 古川選手は新潟県生まれ。小学校1年生からバドミントンを始め、高校2年の春の選抜ではシングルスでベスト8、同3年のインターハイでもシングルスでベスト8の成績を残し、道内の強豪北翔大学に進学した。

「24年に大学卒業後は自動車の営業マンだったのですが、選手活動との両立に苦労した。転職した現在は毎日練習に参加でき、大会期間も一週間程度休みを取れる環境です」と古川選手。

 今後の目標は北海道選手権大会で優勝や全日本社会人大会でのベスト16入り。「チーム昇格に貢献し強豪のJR北海道や北海道コンサドーレ札幌バドミントチームと戦いたい」と闘志を燃やす。

 上村社長は「私自身もお金がない若い頃に多くの人に支えてもらった経験がある。その恩返しをする時期がきたと考えています。熱意のある若者の夢をサポートしていきたい」と語る。