桑園オリーブ皮膚科クリニック

よねた・あきひろ/1997年札幌医科大学医学部卒業。2002年同大大学院修了。米国Wistar研究所、札医大皮膚科外来医長、病棟医長などを経て、14年4月開院。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
新しい治療と先端機器で肌の悩みを解消させる
米田明弘院長のもとを訪れる患者は1日平均250人以上。新規患者数は月に500人を超えることも珍しくなく、澤田匡秀副院長とともに日々診療にあたっている。豊富な経験や高い診断力など選ばれる理由は多々あるが、新しい治療をいち早く導入している点もポイントだ。
例えば2018年には、ステロイド治療で改善が見込めない、中・重度のアトピー患者向けに開発された遺伝子組み換え抗体「デュピルマブ」を含む薬剤の皮下注射を取り入れた。また、昨年は皮下注射の間隔を従前の2週間から1カ月に伸ばせる新たな遺伝子組み換え抗体「レブリキズマブ」を含有した注射剤も治療メニューに追加。先発、後発の効果と費用のバランスを加味し、患者一人ひとりに適した治療計画を立てている。
一方、美容皮膚科のニーズにも対応。患者は性別、年齢を問わず増えており、シミ治療では肝斑や老人性色素斑など種類に応じて複数の治療を用意している。
「やみくもにレーザーを照射しても治療効果は限定的です。シミを見極めた上で、レーザーや軟膏、ビタミン剤の内服などを選択しています」
昨年には治療効果をデータ化する肌質診断機を導入。シミや毛穴の薄さや大きさなどの変化を可視化するもので、治療に対するモチベーションアップにつなげている。
シミ治療の来院頻度を抑えたい患者には、一度に顔全体にレーザーを照射する自費治療メニュー(税込9万9000円)も用意。継続的に通院する必要がないため40~60代のビジネスマンからも好評だ。なお、施術の際にシミが膨らみイボ状になっている場合には、炭酸ガスを用いた治療機器で除去するが、別途料金はかからない。
「シミ同様、ホクロもコンプレックスになっている場合が少なくない。保険適用の手術と自費のレーザー治療を用意しています。ご相談ください」
また、頬をはじめ顔全体に赤みが生じる「赤ら顔」で悩む患者に向けては別のレーザー照射器を用意している。症状によっては保険適用で照射できるケースもある。



