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桑園オリーブ皮膚科クリニック

米田 明弘 理事長・院長
よねた・あきひろ/1997年札幌医科大学医学部卒業。2002年同大大学院修了。米国Wistar研究所、札医大皮膚科外来医長、病棟医長などを経て、14年4月開院。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

肌のコンプレックス解消でQOLを向上させる

「今年4月、開院10年を迎えることができました。今後も地域を愛し、愛されるクリニックを目指し、質の高い医療の提供に努めます」

 一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広いニーズに対応する米田明弘院長。皮膚がんにも造詣が深く、紫外線と皮膚がんの研究で博士号も取得している。また、ステロイド治療で改善が見込めない中・重度のアトピー患者向けには、遺伝子組み換え抗体「デュピルマブ」を含む薬剤の皮下注射をいち早く取り入れるなど、患者の選択肢を増やしている。

 増え続ける患者に対応するため診療体制を強化し、4月からは澤田匡秀医師を副院長として迎え入れた。米田院長同様、皮膚がんやアトピー治療に明るく「地域の皆様の皮膚トラブルの解決に貢献できるよう尽力していきます」と意気込む。

 一方、美意識の高まりを背景に、性別を問わずシミ治療を希望する患者も増えているという。コンプレックスの解消も心身の健康に寄与し、QOLの向上につながると捉えている米田院長は「肝斑や老人性色素斑など、シミにもさまざまな種類があり、やみくもにレーザーを照射しても効果は限定的です。しっかりとシミを見極めた上で、レーザーや軟膏、ビタミン剤の内服などを選択する必要があります」と話す。

 複数回のレーザー照射でシミを薄くしていくのが一般的だが、一度に顔全体にレーザーを照射する自費治療「シミ取り放題」(税込9万9000円)も用意。40~60代の男性患者からも好評を得ている。

「継続的に通院する必要がなくビジネスマンでも利用しやすいようです。シミが膨らみイボ状になっている場合には、炭酸ガスを用いた治療機器で除去します。別途料金はかかりません」(米田院長)

 また、新しい治療機器の導入も積極的で、7月にも新たなレーザー照射機器を取り入れた。「いわゆる『赤ら顔』の症状を抑えることが期待できる機器で、症状によっては保険適用で照射できるケースもあります」と米田院長。

 一方、ホクロの除去は保険適用の手術と自費のレーザー治療から選択可能だ。「シミ」「イボ」「赤ら顔」「ほくろ」……さまざまな皮膚の悩みに対応できる高い総合力が患者から支持されている。

「赤ら顔」の症状を軽減するレーザー照射器
シミ用レーザー照射器(左)とイボ用治療機器
澤田匡秀副院長