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ジョウシュン重機

基礎工事は住宅やアパート建築にとって必要不可欠だ

設備と人材への積極的な投資で人々の快適な住宅環境を支える

 住宅やアパート建築になくてはならない基礎工事。不備があれば〝欠陥住宅〟となるため、基礎を担う企業は住宅環境を支える大切な役割を担っている。

「ジョウシュン重機」もこうした企業の1社。住宅やマンションの基礎工事、外構・エクステリア工事、建築土木工事などの事業を展開している。

 基礎工事では、国内大手ハウスメーカーが顧客だ。年間で約100棟の工事を担っており、近年は低層マンションの建築主からの依頼も増えているという。

 このほか、外構工事では年間300件以上を手掛けている。さらに、駐車場設置や造園工事も行うなど、幅広い事業展開が特徴だ。

 この部門を統括する藤田秀和専務は「昨年からはマンションやリゾート開発にかかわる大型の基礎造成工事に本格的に参画し、順調に受注を拡大しています。今後も注力していきたい」と話す。

 また、建築土木分野では、上下水道、道路や河川などさまざまな工事に対応。商業施設などの掘削工事も得意としており、技術力は各方面から高く評価されている。 

 事業拡大に伴い、設備投資も進めている。昨年には社屋を新設したほか、来春には自社倉庫の増設も計画中だ。

 また、約50台保有している車両は、新陳代謝を早めて新車を随時導入。24年中にも3台の新車が納車される予定で、最新性能の重機を自社で保有して工期の短縮やコストカットにつなげている。

 馬場俊社長は「設備投資に加え、人材への積極投資を行うことで、顧客やその先のエンドユーザーの満足度を最大化し、当社の業容も拡大するという三方良しを目指しています」と話す。

 人材面では、給与や福利厚生などの厚遇に加え、海外から積極的に実習生を迎え入れている。馬場社長は、今年9月にもインドネシアへ出向き、現地で面接を行ったばかりだ。今回は3人を採用し、現在計9人のインドネシア人が在籍している。こうした新たな戦力が同社の成長スピードを加速させている。

「9月からは、当社では初めてとなる女性作業員を雇用しました。今後も現場で活躍する女性を増やす方針です。多様で柔軟な働き方を推進し、性別や国籍問わず優秀な人材を確保していきたい」と馬場社長。 

 

藤田秀和専務
現地での面接の様子。外国人の採用も積極的だ