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ジョウシュン重機

基礎工事は住宅やアパート建築にとって必要不可欠だ

〝早さ〟にこだわり、人材や設備への積極投資で好循環を生む

 重機リース業で2012年に創業した「ジョウシュン重機」。現在は、住宅の外構・エクステリア施工工事、基礎工事、建築土木工事などが事業の中心だ。

 国内大手ハウスメーカーを顧客に抱えており、外構工事は年間300件以上、基礎工事は150件以上に及ぶほか、駐車場や造園工事も手掛けるなど、住宅やアパート建築を支える黒子企業として存在感を高めている。

 今春からは、マンション建設やリゾート開発にかかわる大型の基礎造成工事にも参画し事業を拡大した。10月末には新社屋が竣工するなど経営基盤も整えた。破竹の勢いで躍進する同社の強みは、積極的な設備と人材への投資にある。

 人材面では、給与や福利厚生などを厚遇している。海外から実習生も迎え入れて、人材育成や技術の伝承などにも尽力。若い社員や海外実習生も多いことから風通しがよく、活気のある職場環境が構築されている。

 また、約50台保有している車両は、新陳代謝を早めて新車を随時導入。最新性能の重機を自社で有するため、工期短縮やコストカットにもつながっている。

 こうした積極投資が生み出す効果の1つがスピード感だ。

 例えば、通常3日間を要する工事に人員と重機を集中投入し、2日間に工期を短縮。顧客からの評価はいたって高く、工期短縮で他の案件を受注できるというメリットもある。

 馬場俊社長は「工期短縮のために、機械も人材も総動員するのが当社の方針です。多彩な重機をそろえ、20〜30代の若い従業員の機動力を集中することで、人件費などのコストも抑えられる。〝スピーディーかつ丁寧〟がモットーです」と語る。

 さらに、同社では自社堆積場も保有。保管した残土は他の工事現場で使用して大幅なコストカットを可能にしている。

 馬場社長は「人材や設備に積極投資を行うことで、顧客やその先にいるエンドユーザーの満足度を最大化し、当社の業容も拡大するという三方良しを目指しています。独自の仕組みを醸成して事業拡大に励んでいきたい」と話す。

外国人の採用にも積極的。現地での面接のようす
馬場俊社長
11月に新設した社屋