ジェネシス

〝リスクの分散〟と〝人間力の強化〟で企業価値を向上
「ジェネシス」は2016年の創業ながら、農業用パイプや住宅建材輸送で道内トップシェアを誇る総合物流企業だ。〝荷物と思いを届ける〟を理念に、全国で300以上の顧客を抱える。
近年、住宅価格の急騰などで住宅市況は鈍化傾向にあり、中核とする住宅建材輸送も逆風を受けている。しかし同社は例外で、好調な業績が続く。その背景には同社ならではの独自性がある。
法島直人社長は「創業当初から取り扱う荷物の種類を限定せず、ありとあらゆる品目を偏り無く運搬してきました。多岐にわたる輸送物を扱うことが市況変化のリスクヘッジになる」と優位性を語る。
コロナ禍では、主力の1つだったイベント用部材の輸送が落ち込んだが、飲料や雑貨の受注を伸ばして売り上げ増につなげた。さらに、昨年からは住宅建材輸送の停滞を補うように、北海道新幹線延伸工事で鹿部町などの道南地区へセメント輸送もスタートさせた。
こうした多様な輸送体制はリスクの分散とともに、さまざまな業種・業態の顧客からの信頼獲得に一役買っている。
「当社の輸送品質の根底にはドライバーをはじめとした従業員の〝人間力〟にあります。荷主様が求めている以上の提案や、きめ細やかなサービスの提供が当社の企業価値と考えています」と法島社長。こうした信条が同社の快進撃を支えているというわけだ。
一方、業容の拡大にも余念がない。21年には倉庫業の「ジェネシスライン」、22年には広告代理業の「ZOU」を設立して異業種にも参入してている。
また4月1日からは、ヘリコプターなどに使用される特殊燃料の輸送会社(北広島市)がM&Aで傘下となる。新たな分野への参入と輸送網拡大を図っていく計画だ。
法島社長は「当社の傘下に入る企業は、労働環境や福利厚生の改善はもちろん、社員の〝人間力〟も育成する。企業基盤を強化していきます」と意気込む。


