札幌脊椎内視鏡・整形外科
全内視鏡からオープンまで多様な方法で患者に応える
「内視鏡手術のみではなく、脊椎疾患治療のあらゆるニーズにお応えしています」と話すのは「札幌脊椎内視鏡・整形外科」の長濱賢院長。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症など脊椎疾患全般に対応している。
手掛けた手術件数は、開院(2020年)以来1653件(24年6月末現在)。日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)によると、23年の手術執刀数は449件、そのうち全内視鏡下腰椎固定術が64件で国内1位、全内視鏡下脊椎手術は170件で道内1位の実績を誇る。
得意とするのは、内視鏡を用いた腰椎固定術「PETLIF」。長濱院長自身が13年の北海道大学病院整形外科助教時に考案した術式だ。国内海外の外科医が手術見学に訪れるなど、世界的にも先端の手術法として認知されている。
腰椎椎間板ヘルニアは全内視鏡下手術「FED」を推奨。全身麻酔を必要としないことが最大の特徴で、直径8㍉の傷から特殊な内視鏡を用いてヘルニアのみを摘出する。このため、1泊2日の入院で治療することが可能だという。
こうした先端の脊椎全内視鏡治療には、豊富な臨床経験が物を言う。全内視鏡手術は低侵襲だが、手技の難易度が高く、術式の選定も重要。そして適切な治療を行うためには、常に一般的なオープン手術との比較検討が必要だ。
長濱院長は「私は内視鏡医ではなく、あくまでも脊椎の専門医。ベースにあるのは北海道大学整形外科で鍛錬を重ねたオープン手術法です。近年、内視鏡手術が増加しているとはいえ、4000件を超える総執刀数のうち7割はオープン手術です。PETLIFという新しい手術法の開発や、先端の脊椎全内視鏡手術を低リスクで実施できるのは、基盤となるオープン手術技術の裏付けがあるからです。脊椎手術は一つの手法にこだわることなく、多くの選択肢の中から適解を導き出す必要がある。先端の全内視鏡から伝統的なオープン手術まで、どちらの手技もマスターしているのが私の強みです」と話す。
一方で長濱院長は、北海道大学客員臨床講師としても活躍し、学術活動や執筆活動も行っている。
「先端技術を行うには、世界的トップランナーと議論を交わし、知識を常にアップデートさせることが必須です」と長濱院長。