札幌脊椎内視鏡・整形外科

ながはま・けん/2003年徳島大学医学部卒業、11年北海道大学医学部大学院卒業。北海道大学整形外科助教を経て15年我汝会さっぽろ病院着任。20年10月に開院。日本整形外科学会認定整形外科専門医。医学博士。北海道大学病院客員臨床講師の顔も持つ。
先端の脊椎全内視鏡手術。豊富な経験で患者に応える
「札幌脊椎内視鏡・整形外科」の長濱賢院長は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、頚髄症など脊椎疾患全般に対応する。2020年の開院以来、1965件(25年1月末現在)の手術を手掛けており「日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術」の技術認定医でもある。
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)によると、24年の手術執刀総数は541件、そのうち全内視鏡腰椎固定術が51件で国内1位。全内視鏡脊椎手術は197件で道内1位の実績を誇る。
「内視鏡手術のみではなく、脊椎疾患治療のあらゆるニーズにお応えしていますが、なかでも内視鏡を用いた腰椎固定術『PETLIF』を得意としています。同術式は、私が13年の北海道大学病院整形外科助教時に考案しました」
国内はもとより、海外の外科医も長濱院長の手術の見学に訪れるなど、今やPETLIFは世界的にも先端の手術法として認知されている。
また、腰椎椎間板ヘルニアには全内視鏡手術「FED」を推奨している。全身麻酔の必要がなく、直径8㍉の切開部から特殊な内視鏡でヘルニアのみを摘出する術式。低侵襲のため1泊2日の入院で治療が可能だ。加えて、腰椎より日数がかかるが頚椎椎間板ヘルニアにも全内視鏡手術「FECD」で対応している。
さらに、24年からは腰部脊柱管狭窄症にも全内視鏡手術「FEL」を開始した。国内ではまだ数本しか導入されていない狭窄症専用の全内視鏡システムを導入するなど、先端の手術治療をさらに進化させている。
こうした新しい術式の開発や、難易度が高い先端の脊椎全内視鏡手術を低リスクで実施できるのは、豊富な臨床経験とともに基盤となるオープン手術、いわゆる従来法の技術があるからだと言う。
「私は内視鏡医ではなく、あくまでも脊椎の専門医です。ベースにあるのは、北海道大学整形外科で鍛錬を重ねたオープン手術法。5000件を超える総執刀数のうち7割はオープン手術です」
1つの手法にこだわらず、先端の全内視鏡手術から伝統的なオープン手術まであらゆる手技をマスターし、多くの選択肢の中から適解を導き出すのも長濱院長の強みだ。
一方、長濱院長は北海道大学客員臨床講師としても活躍しており、学術活動や執筆活動も積極的に行っている。
「先端技術を行うには、世界的トップランナーと議論を交わし、知識を常にアップデートすることが必須です」

