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吉田学園

旭川実業高等学校の宮下靖広校長(右)と大山節夫学園長

優れた人材の輩出を目指し〝高大専連携〟を推し進める

 医療・福祉、公務員、自動車、IT、ゲーム、動物、スポーツをはじめ韓国語や英語を学べる「北海道グローバル外語専門学校」(2025年4月設置認可申請中)の開校も控える道内屈指の大学・専門学校グループ「吉田学園」。

 入学者に対して最大限の教育を提供するのが教育機関の責務だが、〝入学前〟の高校生の視野を広げる啓蒙活動にも力を入れている。

 札幌市内に大学・大学院1校、大学校3校、専門学校5校を運営する中で、高等学校と専門学校、大学の連携「高大専連携」を推進している。2022年の「石狩翔陽高等学校」と「伊達開来高等学校」との連携を皮切りに、昨年は「富良野高等学校」と協定を締結。今年4月には「旭川龍谷高等学校」と「旭川実業高等学校」の両校を大山節夫学園長が訪れて連携協定を結んだ。

 高大専連携の大きなテーマは、高校生に〝なりたい自分〟を見つけるヒントを与えること。その一環として、吉田学園が出張講義やオンライン講義などを行っている。講義は幅広い分野の職業人を養成してきた同学園ならではの、実践的かつバラエティーに富んだ内容で、机上ではないリアルな現場の情報を高校生に届けている。

 目標という〝原動力〟を得た生徒の学習意欲は、目標が定まっていない生徒とは雲泥の差が生じる。高校在学中に将来の明確な目標を持つ意義は極めて大きく、高等学校としても吉田学園との連携は大きなメリットがあるというわけだ。

 今回で道内の高等学校との提携は5校目となったが、同学園では今後も連携校を増やしていく方針だ。高校、大学、専門学校それぞれの活性化を図り、より多くの優秀な人材の輩出につなげ、北海道のさらなる発展に貢献する。

 

医療福祉系など4校が集結する大通キャンパス
旭川龍谷高等学校の内藤佳和校長(左)と大山学園長