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吉田学園

韓国留学を希望する若者が全国的に増加している

韓国語を学べる専門学校を開設予定。留学・編入も可能

 道内有数の専門学校グループとして教育業界をリードする「吉田学園」。文部科学省が認定する職業実践専門課程認定機関として、変化する社会のニーズにいち早く応えてきた。医療や福祉、自動車、動物分野の国家資格の取得から公務員、ゲーム、スポーツ分野まで幅広い人材を養成している。

 同学園では、9校目となる専門学校「北海道グローバル外語専門学校」(2025年4月設置認可申請中)を札幌市東区に開校予定。〝国際的視野に立つ個性ある人財の育成〟を目指す。

 道内初となる韓国語を学べる専門学校として注目されており、すでに問い合わせが相次いでいるという。

 2年制の韓国語コミュニケーション学科(定員38人)では、韓国への留学や大学編入、就職などを見据え、韓国語能力試験(TOPIK)対策講習など語学スキル習得カリキュラムを策定。さらには英語学習も取り入れる。

 また、語学系科目に加えてグローバル科目では、ダンスやK‐POP、ドラマなど韓国が世界に誇るエンターテインメント分野を学ぶ「韓国POPカルチャー」をはじめ、海外文化への理解を深める「異文化コミュニケーション」、「現代韓国事情」などのテーマに沿った授業を展開する。

〝夢〟へのルートは主に3つ。同校に入学し、短期留学した後、2年間の学びを経て卒業するケースのほか、短期留学と長期留学(2年次、半年から1年間)を組み合わせて卒業するケース、卒業後に韓国の大学に編入するケースがある。いずれも同校卒業後には専門士の称号が付与される。

 留学、編入を見据え、現地の教育機関との提携も進めており、4

月には韓国の「釜山外国語大学校」と学術交流協定を締結した。双方が関心を持つ学術的分野において、教員・職員や学生の交流、情報共有などを活発化させる。

 5月30日には吉田学園医療歯科専門学校に釜山外国語大学校の関係者が来訪。協定締結を記念した歓迎式を執り行った。当日は、駐札幌大韓民国総領事館、北海道総合政策部国際局国際課、札幌韓国教育院など各方面の関係者も参加した。

 吉田祐樹理事長は「釜山外国語大学校は世界60カ国、563の教育機関と提携し、数多くの留学生を世界に輩出しています。当学園が持つ教育ノウハウと組織力を生かし、両校の関係を深めていきたい。北海道と韓国について幅広い視野と多様な考えを持つ若者を育成し、将来の日韓をつなぐ人材を輩出します」と意気込む。

韓国の「釜山外国語大学校」
釜山外国語大学校の関係者と握手する吉田祐樹理事長(左から3人目)