誠和工業
今期・来期の増収がほぼ確実。広報部門も増強
「誠和工業」は建築、土木工事を主事業とし、2016年からは建築元請けとしての取り組みをスタート。賃貸マンションをはじめ、近年はショールームや社員寮、商業施設なども手がける。
前期(23年12月期)の売上高から、今期は5~7億円の上積みがほぼ確実。さらに来年は札幌中心部に7階建てのテナントビルを、桑園エリアには9階建ての賃貸マンションも竣工予定で、25年12月期の決算では今期業績からさらに5億円以上の増収を予定している。
特に中~大規模案件の受注増が成長速度を加速させている。写真の体験型アウトドア施設「C&A北広島」内に、今年4月に新設された「ジェラート&ピザ アルトラーチェ」の建設も同社が手がけた。
「建築元請けとしての実績が増えたことで、新たな受注につながっています。今後も建築を通じて街づくりに貢献したい」と文入圭輔社長。
一方、社会貢献活動にも尽力している。かねてから少年野球やソフトボール大会の主催などスポーツ振興にも取り組むほか、22年からはアルペンスキーの日本代表、荒井美桜選手のスポンサーとなった。惜しまれつつ現役を引退した今年6月、セカンドキャリアとして正式に同社の広報部門に就き、新たなスタートを切っている。
荒井さんは「これまでアスリートとして努力すれば結果が出ることを体感してきました。広報もスポーツも、やるからにはとことん結果を追求します。SNSを活用したさまざまなプロモーション活動を行っていきたい。楽しみです」と意気込む。
文入社長は「建設業界のイメージアップにつなげたい。また、アスリートならではの高い意識が、当社の従業員に好影響をもたらしてくれるはず。当社で存分にポテンシャルを発揮してほしい」と期待を込める。