中道リース
新中期経営計画のもと増益。次期は売上高500億円へ
「健全経営・堅実経営」を実践する独立系総合リース業の道内大手。主力事業は建設機械や輸送用機械リース、不動産賃貸で、事業エリアは東北や関東エリアまで拡大している。
基本方針に「質の向上」を掲げる新中期経営計画「NL Build‐Up!2023‐2025」の初年度となった23年12月期決算は、売上高が431億7700万円(前年同期比0・9%減)、経常利益が12億6600万円(同39・5%増)、当期純利益は7億4800万円(同31・9%増)。わずかながら減収となったものの大幅な増益となった。
主力のリース・割賦・営業貸付事業は、輸送用機械の受注が計画数値を上回るなど堅調に推移。リース契約の増加などで新規受注高が計画比4・0%増。
セグメント利益は不良債権処理費用の減少などで、前年同月比136・5%と大幅増益となった。
一方、スペースシステム事業部の不動産賃貸は、賃貸用商業施設の取得などにより、新規受注高が同21・6%増と売上高を押し上げた。また、ヘルスケアサポート事業もリース料収入の増加などにより増収を確保した。
次期は、新中期経営計画に掲げた最終年度のROA(営業資産経常利益率)1%達成と、サステナビリティ戦略などの重点課題に引き続き注力し、売上高510億円、経常利益11億円、当期純利益7億2000万円を見込んでいる。