売り上げのボリュームにこだわらず収益性を重視
関 崇博氏 中道リース社長
リース業にとって金利の動向は非常に重要だ。独立系の道内地場リース大手は、早くから金利上昇の局面に備え、経営の筋肉質化に取り組んできた。
「新規中期経営計画の初年度にあたるこの23年は、売り上げのボリュームにこだわらず、収益性を重視した判断を下してきました」
単なるダウンサイジングとは異なる。時代の潮流を読みながら、事業の多様性も意識する。サスティナビリティ・リンク・ローンの組成や脱炭素を志向する地域の再エネ化をサポートする契約も推進する。
現会長の父・寛氏からバトンを受けて2年目に入っている。前トップと同様に現場主義を貫き、国内各地に自ら足を運んで取引先などに顔を出す。帳簿上の数字の裏にある、無形の〝ハートtoハートの財産〟を大切に新たな年に挑む。