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売り上げのボリュームにこだわらず収益性を重視

(せき・たかひろ)1975年、帯広市生まれ。北海学園大学卒。中道機械での勤務を経て09年に入社。総務部長、常務、専務などを歴任して22年3月から現職。

関 崇博氏 中道リース社長

 リース業にとって金利の動向は非常に重要だ。独立系の道内地場リース大手は、早くから金利上昇の局面に備え、経営の筋肉質化に取り組んできた。

「新規中期経営計画の初年度にあたるこの23年は、売り上げのボリュームにこだわらず、収益性を重視した判断を下してきました」

 単なるダウンサイジングとは異なる。時代の潮流を読みながら、事業の多様性も意識する。サスティナビリティ・リンク・ローンの組成や脱炭素を志向する地域の再エネ化をサポートする契約も推進する。

 現会長の父・寛氏からバトンを受けて2年目に入っている。前トップと同様に現場主義を貫き、国内各地に自ら足を運んで取引先などに顔を出す。帳簿上の数字の裏にある、無形の〝ハートtoハートの財産〟を大切に新たな年に挑む。