ほっかいどうデータベース

クラス

洗練されたデザインで存在感を発揮

土地と物件ごとの〝最適解〟を導きだし、高い収益性を確保

 数多くの賃貸マンションを供給している「クラス」。土地の仕入れから企画、設計・施工、物件の管理までトータルサービスを提供している。中でも土地のポテンシャルを最大限に発揮させるプランニングが強みだ。

 物件の企画を担当するのが、1級建築士と1級施工管理技士の資格を有する小林英司社長。

 小林社長は「当社の物件は完全オーダーメードを採用しているため、パッケージ化された画一的な物件とは異なり、注文住宅のように唯一無二の物件を供給できます」と語る。

 長年の経験をもとに、綿密なマーケット調査を実施。最適な工法や部材を見極めた上で、建築コストの圧縮と満室につながる絶妙な家賃を設定することで、高い収益性を確保している。

 資産としての価値向上にも注力。それが意匠性・快適性・機能性を兼ね備えていることだ。外観やエントランスは都会的かつ高級感が漂うデザインで〝個性〟を演出。居室は計算され尽くした空間設計のもと、実際の延床面積以上に広く感じられるほか、快適な暮らしにつながるような最新トレンドもいち早く反映させるなど、細部に至るまで入居者ニーズを追究することで、築年数が経過しても高い入居率を維持。物件ごとに多様な魅せ方ができるのも同社ならではだ。

 こうした土地や物件の特性を的確にとらえて、物件ごとの〝最適解〟を分析することから、同社のオーナーは1棟目の成功を機に、2~3棟目も同社にオファーするケースがほとんど。その結果、数多くのオーナーを保有資産総額10億円越えの〝メガ大家〟へと導いている。

 一方、今年6月には自社ビルが完成する。場所は札幌市中央区伏見の高級住宅街で、5階建ての複合オフィスビルだ。

 1階と2階の一部に同社オフィスが入り、2~5階が賃貸居住部になる。賃貸は各フロアごとにテーマを設定。明るく自然のぬくもりを感じられる北欧風のデザインやニセコの高級ホテルをイメージしたものなど、緑が多い周辺エリアの景観を守りつつ存在感を示した物件となっている。

 同社では協力会社との連携体制の強化にも全力を注ぐ。安全衛生に関する講習や情報交換などを目的に、年に数回「安全協力会」を開催。4月には2024年度の新年度会を実施し、多くの協力会社が参加した。

「物件価値を上げるために一切の妥協は許さない。そのためにチームの総力を結集して全力を尽くしていきます。それが当社の物件づくりの信念です」と小林社長は語る。

アクセントを入れたおしゃれな室内
ホテルのような上質なエントランス