アスク工業
事務所併設型やファミリー向けで長期保有をサポート
首都圏に比べ、札幌市内の賃貸経営は利回りが高い。本州に拠点を置くオーナーには、まだまだ魅力的な市場となっている。
そうした道外在住のオーナー層から信頼を獲得しているのが「アスク工業」だ。1992年創業の総合建築会社でオフィスビルやマンション、病院、倉庫などを手掛けるほか、賃貸物件の実績では道内トップクラス。創業からの累計施工棟数は700棟(受託含む)に迫る。
特に少数精鋭により無駄を省くことで実現したコストパフォーマンスの高さが支持されている。土地探しからプランニング、融資付けも迅速で、多忙なオーナーからの信頼は厚い。
さまざまなプランニングが可能で、単身者向けやオフィス・店舗との併用型、狭小地では高層物件、音楽関係者が多いエリアでは居室内に防音室を設置した物件なども企画した。
法人からの事業用収益物件の依頼も増えている。24年に手掛けた道外企業の札幌支店建て替え工事では、大手デベロッパーなど複数社が提案するなかで同社の企画が選ばれた。
「事務所に賃貸を併設した物件で、予算はもちろん、動線や機能に配慮しながら従業員用駐車場スペースなども確保した内容が受注につながった」と長岡英二社長。
得意とするファミリー向け賃貸では、内外装ともに分譲マンション並のハイグレードな仕様が特徴で、最先端のトレンドを取り入れるほか、主婦や子育て世代が好む快適性や機能性に優れた設備と仕様を積極的に導入する。
これらは単身者向けに比べ初期投資額が高いとされるが、入居期間が長く、競合物件も少ないため、プランニング次第では安定経営が可能だ。実際にこの数年の住宅販売価格の高騰でファミリー層の入居待ちが続く。
また、同社は長期保有を希望する顧客が多いため、資産価値の維持や向上を念頭に置いた管理を行っており、施工後のサポート体制も充実。トータルサービス「スマート・トゥモローマンション」は、グループ企業の「アスタ」と連携し、家賃回収や日常点検、メンテナンス、入居者募集代行から、リフォームやリノベーションの提案まで提供する。
「2、3棟目はもちろん、相続対策でも資産状況に合わせてさまざまなプランを提案できます。安心してご相談ください」と長岡社長。