アスク工業
自社物件を増やし財務基盤を安定。従業員に還元する
総合建設業として広範な物件を手掛ける。中でも賃貸マンションの累計施工数は道内トップ。1992年の創業から700棟以上(他社の受託含む)を供給した。特に資産価値が高いとされるハイクラスのファミリー層向けRCマンションを得意とする。
24年も引き続き首都圏の資産家や富裕層からの受注を拡大したほか病院やクリニック、ホテルといった大型案件も伸び、売上高は前年比2割アップで過去最高を更新した。
長岡英二社長は「当社では少数精鋭の社員が仕入れから企画、施工まで自社で行うため、土地や資材が高騰する中でもコストを圧縮し利益に寄与できた」と振り返る。
25年はインバウンド需要を見越し民泊物件にも注力する。
長岡社長は「賃貸に比べ、総工費は高くなるが利回りは2倍以上です。複数棟を保有するなど投資意欲に旺盛なオーナーに新たな収益源として提案していきます」と話す。
11月には本社を移転した。場所は札幌市中央区南9条西11丁目の石山通り沿いで、9条通り交差点から至近にある。
また、新本社は初の自社ビルだが、上階は賃貸物件となっており収益性もある。
「財務基盤を安定させることはもちろん、従業員満足度にもこだわりました。通勤しやすく全部署がワンフロアにあるので効率的に働けるのが特徴です。25年は自社物件を追加し資産を増やす。売り上げを拡大しつつ従業員への還元を追求していく」と長岡社長。