アスク工業
24年は不動産仲介業に参入。オーナー層の期待に応える
総合建設業として30年以上にわたり、オフィスビルやマンション、倉庫などさまざまな物件を手掛ける。
23年は得意とする歯科や眼科といった医療施設に加え、デベロッパーからの依頼による大型物件の受託も相次いだ。
「道外大手の札幌支店社屋建て替えでは、当社のプレゼンが採用。ファミリー向け賃貸マンションを併設する内容が支持された」と長岡英二社長。
また、中核の賃貸マンション事業は、累計施工数が700棟(他社受託含む)に迫り道内トップを独走する。
「コロナが明け、首都圏の資産家や富裕層のオーナーから引き合いが相次いだ」と長岡社長。
自社で企画する物件は退去が少ないファミリー層をターゲットとし、内外装ともに分譲マンション並の仕様が特徴。
単身向けに比べコスト高になりがちだが「社員は少数精鋭で、土地の仕入れから施工まで自社一貫体制です。中間マージンを省きコストを抑えている」(長岡社長)。地価の上昇や建築資材の高騰が続く中でも強みが生きた。
またグループの管理会社も日頃のメンテナンスだけではなく、リフォームや大規模修繕までも視野に入れたアフターフォロー体制を敷く。これにより長期保有を求めるオーナーから信頼を得ている。
ノウハウを生かして駅近の土地を取得し1棟売りも行うほか、24年は物件や土地などの売買仲介にも参入する。
長岡社長は「総合建設業としてあらゆる物件に対応する。引き続き顧客の付託に応えていく」と語る。