石屋製菓
健康面や働きやすさに配慮。一人ひとりの従業員を尊重する
「しあわせをつくるお菓子」という企業理念のもと〝100年先も、北海道に愛される会社へ〟という長期ビジョンを掲げる「石屋製菓」。〝しあわせ〟には「お客さまのしあわせ」「地域のしあわせ」「社員のしあわせ」という意味が込められている。
中でも注力しているのが「社員のしあわせ」だ。従業員のエンゲージメントの向上が顧客満足のさらなる向上につながると捉える同社では、2022年9月に健康経営宣言を実施。23年3月に「健康経営優良法人2023(中小規模法人部門)」に認定された。さらに今年3月には「健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)」に認定されると同時に、優れた健康経営を実践する企業のみが選出される「ブライト500」にも選ばれた。
アプリケーションを使用した社内ウォーキングイベントや社内ボウリング大会、プロスポーツ選手から指導を受けられるスポーツ体験会の開催といった社内行事のほか、健康に配慮したメニューを提供する2つの社員食堂が評価された。
広報CSR推進チームでは「当社の最大の資産である従業員の健康増進に引き続き努め、今後は従業員のヘルスリテラシー向上を図ったセミナーも実施する予定です。会社・従業員が一丸となって健康経営を実践していく」としている。
一方、スタッフの働きやすさも追求。本社および隣接の白い恋人パークや工場の従業員が利用する休憩室をリニューアルするほか、4月からは一部を除くISHIYA直営店舗で制服デザインを一新した。3月にはプレミアムホテルTSUBAKIで新制服発表会も開催された。
デザインしたのは、アパレルブランド「ホワイトマウンテニアリング」を手がけ、北海道コンサドーレ札幌のクリエイティブディレクターでもある相澤陽介氏。デザイン性と機能性、従業員の多様性にも配慮したデザインとなっている。
従業員が毎日袖を通す制服をより良いものに――同社が推進する〝従業員主義〟の一端が垣間見える。