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石屋製菓と酪農学園大が北海道スイーツカレッジを始動

12月20日に酪農学園大学で行われた締結式

石屋製菓(本社・札幌市、石水創社長)と酪農学園大学(江別市、岩野英知学長)が12月20日に包括連携協定を締結し、「北海道スイーツカレッジ」プロジェクトを立ち上げた。

 同協定は、北海道の食品産業と畜産の成長に向けた取り組みである「北海道スイーツカレッジ」プロジェクトの推進を目的としたもの。両者の資源や機能を活用して、さまざまな取り組みを行っていく。

 最初の取り組みは「日本一のソフトクリームを作ろう!」プロジェクトで、同大学内の牛から絞った生乳を使用し、学生や教職員、石屋製菓の社員が協力して新商品を開発。今年夏に開催される「新千歳空港ソフト・アイスクリーム総選挙」の1位を目指す。

 この他、同社が同大学の子牛1頭のオーナーとなり、「ISHIYAの牛さん」と名付けて飼育にも携わる。

 また、牛の糞尿を利用した学内のバイオガス発電プラントの排熱を活用し、温室でバニラなどの栽培を計画。さらに同社が学生に向け、奨学金制度「北海道スイーツカレッジスカラシップ」も創設する。

 石水社長は「酪農学園大学さんと知識、知見を共有し、北海道の1次産業に寄与していきたい」とコメント。岩野学長は「石屋製菓さんと提携し、学生が一緒に学べる機会を得られるのはありがたい」と実学的な学びに期待を寄せた。

石水創社長(右)、岩野英知学長