石屋製菓
商品づくりと〝コトづくり〟で100年先も愛される会社へ
「石屋製菓」では〝100年先も、北海道に愛される会社へ〟という長期ビジョンを掲げ、実現に向けて、さまざまな取り組みを行っている。
近年は地元客とのタッチポイント増加を推進。札幌市中央区にカフェとグロッサリーショップ、ベイクショップを併設した「22%MARKET」を、「イオンモール旭川駅前」には道内8店舗目となる物販直営店をオープンした。
今年5月にはコミュニティースペース「西の町いこいの駅 Route148(ルートイシヤ)」(札幌市西区宮の沢1条1丁目4‐3)をオープンした。
地下鉄東西線「宮の沢駅」と、石屋製菓本社および隣接の「白い恋人パーク」をつなぐ〝ルート上〟に位置していることが店名の由来となっている。
無料で利用できる休憩スペースやキッズスペース、飲食スペースのほか、ジェラート販売の「148GELATO(イシヤジェラート)」、道産商品を販売する「Routeセレクト」、宮の沢エリアを中心に近隣のインフォメーションを担う「まちのあんない」など、6つのエリアが地域住民と観光客から利用されている。
一方、企業理念「しあわせをつくるお菓子」の実現に向けた歩みも進めている。6月には「白い恋人ロールケーキ」を新発売した。
商品名の通り、「白い恋人」で使用するホワイトチョコレートを使用したロールケーキ。「白い恋人」の製造工程で発生するチョコレートのロスを減らしたいという同社の思いが開発のきっかけとなった。卵黄ではなく卵白をベースにすることで白く焼き上がる。ミルキーでコクのある味わいが特徴だ。
今年4月には、松坂屋百貨店の名古屋店と上野店で開催された北海道物産展で同商品を先行販売。2店舗合計で4000本以上が売れるなど人気を博した。同社では「白い恋人」に続く北海道土産の新定番商品に育てていく方針だ。
おいしいお菓子は人を幸せに、楽しい場所も人を幸せに――菓子メーカーとしての商品づくりに加え、単なる菓子メーカーとは一線を画す〝コトづくり〟で、地元をはじめ、日本、そして世界から愛される企業を目指す。