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西野学園

札幌市中央区の「札幌医学技術福祉歯科専門学校」

国際化を加速。産学一体で外国人人材の活用を推進

 医療・福祉系人材の養成に特化した専門学校を展開する「西野学園」。

 介護、福祉業界の人手不足が深刻化する中、国際化を推進。23年5月には韓国の「大慶大学」と国際教育提携を締結したほか、アジアの日本語学校や職業大学との協定も拡大中で、外国人留学生の受け入れを本格化させている。

 現在、17人の留学生が在籍し、2年で介護福祉士資格の取得を目指して日夜勉学に励んでいる。24年度は中国やネパールなどアジア圏から約20人が入学予定。24年春に卒業する8人の外国人留学生は、介護福祉士として道内の福祉施設に就職する。

 前鼻英蔵理事長は「授業料や在学中の生活費の一部を就職予定の施設側が負担することで、留学のハードルを下げています。23年春に卒業した留学生もこの方法で就職し、勤務する施設からは専門技能について深い学びをもって勤務していると評価をいただいています」と話す。

 続けて「人材紹介会社を利用したリクルーティングに比べ、採用コストの削減にもつながっています。興味のある介護事業所様は、ぜひご相談を」と呼びかける。

 一方、23年12月には札幌市中央区に全20戸の外国人留学生専用寮が完成。日本の生活に適応するためのサポート体制も充実させており、札幌出入国在留管理局から「在籍管理適正校(クラスⅠ)」にも選定された。また、介護分野だけではなく、外国人のコメディカルスタッフの育成も視野に入れている。

12月に完成した外国人留学生専用寮「かけはし寮」