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スカイテクト

酸素カプセルの「O2ボックス」はさまざまな企業で導入されている

さまざまな取り組みを実践し電気工事を次世代につなぐ

 高圧受変電設備工事や仮設電気工事が主事業の「スカイテクト」は、7つの持続可能な開発目標を実践している。

 髙橋守留社長は「工事で使用する車両はすべて環境配慮型車両を導入しています。近年は再エネ事業にも注力しており、本業以外でもSDGsに取り組んでいます」と話す。

 同社の再エネ事業とは風力発電事業のこと。風車内部の電気配線工事や風車動力のための建柱から送電工事を担っており、23年には道内最大規模を誇る「芦川ウインドファーム」(豊富町)の建設工事にも参画した。7項目の〝エネルギーをクリーンに〟にも事業を通して貢献している。

 一方、事業外でも積極的にSDGs推進に取り組む。

「SDGsは企業経営を行ううえで身近にある課題です。当社では〝働きがい〟や〝地域貢献〟に寄与できる部分にも取り組んでいます」(髙橋社長)

 同社では〝従業員ファースト〟の体制を整備して、8項目の〝働きがいも経済成長も〟を実践。社内のカフェでは飲料自販機を無償開放するほか、従業員は無料で使用できる高気圧酸素カプセルも設置している。

 酸素カプセルは、23年から酸素カプセルメーカー「タイムワールド」(本社・東京都中央区)と販売代理契約を結び、販売もスタート。昨年には札幌で開催された電気設備資材展示会に出展した。福利厚生の充実を目的とする企業のほか、ホテルやスパ施設などからの引き合いが多いという。

 現在は、沖縄リゾート開発案件でも導入が進んでおり、26年に開業する複数棟のホテルやジムに導入される予定。SDGsの取り組みとしてスタートしたが、今や新たな事業の柱になろうとしている。 

 一方、地域貢献では、定期的なゴミ拾いを通じて継続的な環境美化活動を行っている。

 また、髙橋社長自身が「札幌電気工事業協同組合青年部」の副部長を務めている事もあり、企業の垣根を越えて地域貢献に注力。その代表例が、電気工事に関する出前授業の開催だ。教育機関と連携して札幌市内の小中高生を対象に行う。さらに北海道電力と協力して、小学生以下を対象にした電気実験の体験会も開催している。

「次世代を担う子どもたちへの教育支援活動の一環です。今後も続けていきます」と髙橋社長。

創成川公園のイルミーション設置も手掛けるなど地域貢献に積極的
髙橋守留社長