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スカイテクト

若手への技術継承に尽力。育成体制も整備している

業界全体の底上げを推進し電気工事を次世代につなぐ

「スカイテクト」は、高圧受変電設備工事や仮設電気工事などの電気設備工をメーンに事業を展開している。2023年には創業50年の節目を迎え、半世紀にわたって〝北海道の電気と共に〟歩んできた企業だ。

 なかでも得意としているのが、電柱と住宅等の施設をつなぐ引込線工事だ。同社には、引込線工事に不可欠な「第二種電気工事士」「引込線工事士」の有資格者が多数在籍し、年間4500件以上を手掛けている。

 近年は異業種にも参入。18年の風力発電事業を皮切りに、23年には酸素カプセルメーカー「タイムワールド」(本社・東京都中央区)と販売代理契約を結び、酸素カプセル販売事業をスタートさせた。

 髙橋守留社長は「25年を目処に店舗型の個室サウナを開設する計画もあり、これに併設して酸素カプセルも設置する予定です」と話す。

 一方で、髙橋社長は「札幌電気工事業協同組合青年部」の副部長としての顔も持つ。本業と並行して、道内電気工事業界の発展や認知度向上、若手への技術継承にも尽力している。

 教育機関と連携し、札幌市内の小中高生を対象に電気工事に関する出前授業を定期的に開催。とくに高校生には、保護者も対象とした業界説明会を開催するなど、未来の人材確保に向けた取り組みも積極的だ。

 こうした業界への貢献は全国でも高く評価されている。各エリアの青年部が日頃の活動を発表する「全国青年部会員大会優良活動発表会」において、昨年は「~YouTubeを活用した青年部活動及び業界PR~」というテーマで同青年部が金賞を受賞した。YouTubeやインスタグラムなどのSNSを活用した先進的なPR活動が受賞の理由だ。

「私自身も青年部会で諸先輩方に育てられたと思っています。今後は逆の立場として後輩達を育成し、業界全体の底上げと認知度向上に注力していきます」と髙橋社長は力を込める。

 

さまざまな作業車を保有する
「札電協青年部」You Tubeトップ画面
酸素カプセルを自社でも導入。従業員は自由に使用可能