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丸ウロコ三和水産

性別問わず数多くの海外人材が活躍している

能力重視で女性や外国人も要職に。新時代の企業文化をつくる

 オホーツクエリアの基幹産業である水産業の維持と発展を目指す水産加工会社「丸ウロコ三和水産」。3月5日に発足した「オホーツクセンチュリーホールディングス」の筆頭事業会社で、2022~24年に買収した浜頓別町の「マルヨ横田水産」、枝幸町の「壽綜合商事」とグループを形成している。

 山崎和也社長は「後継者の不在、厳格化する安全基準への対応、人手不足による待遇面の整備など、我々水産業界はさまざまな課題が山積しています。当社の資本が入ることで一部の課題をクリアでき、会社を存続させられるケースもある。『ホタテ貝柱』などふるさと納税の返礼品事業なども通じて、多面的に地域に貢献していきたい」と意気込む。

 4月にはマルヨ横田水産の新工場建設がスタートする。一次処理から三次加工まで行えるHACCP対応の工場として26年から稼働させる計画で、グループ各社の工場も来年以降順次整備していく方針だ。

 また、各社の工場周辺に社員寮の整備も進める。昨年、一昨年に追加取得や改修工事を実施したほか、26年にも新たな寮の取得を予定している。

「各工場は外国人の労働力に頼らざるを得ない状況です。技能実習制度や特定技能制度を活用していますが、今後も制度の改変が予想され、例えば1社への就労期間が短縮するなど、外国人就労者の選択肢は広がっていくはずです。海外人材から〝選ばれる〟会社になれるよう、就労環境の整備や待遇面の向上を図る必要があります。寮の整備もその一環です」と山崎社長。

 社員への登用はもちろん、例えば国外輸出部門への配置など、外国人の特性を生かした人員采配も進める方針で、外国人の日常の生活を支えるメンターを担う専門人員の採用も計画中だ。

「単なる労働力の確保ではなく、貴重な〝人財〟として職位や対価を提供していく」と山崎社長。

 一方、外国人労働者にスポットを当てた短篇映画「オホーツク流氷物語」を制作会社「ふるさと物語」(本社・札幌市)と協働で制作。タイで人気の元AKB48の大久保美織さんを主演に据え、2月末に紋別以内で撮影が行われた。25年末に開催されるふるさと映画祭などを通じて、国内外に発信する。

 また、〝男社会〟のイメージが根強く残る水産業界だが、今年4月にはマルヨ横田水産にグループ初となる女性の工場長が誕生する。これらの取り組みは「ジェンダー平等」、「人や国の不平等をなくそう」に該当する。

「国籍や性別にとらわれず、能力を重視しています。優秀な人材が輝ける企業文化をつくっていく」と山崎社長。

山崎和也社長
海外人材の住居として社員寮を用意