丸ウロコ三和水産
グループ連結100億円突破が確実。新工場も着工
紋別市に本社を構える水産加工会社。ホタテを主力商品に秋サケやカニなどオホーツクの海の幸を商社や量販店などに供給している。
22年に浜頓別町の「マルヨ横田水産」を、24年4月には枝幸町の「壽綜合商事」を買収。グループ3社で浜頓別町、枝幸町、雄武町、興部町、紋別市、湧別町の6単協からの原料仕入れを確立し、24年度のグループ連結売上高は100億円を突破する見込みだ。
「短期間で2社を傘下に収めたことで、M&Aの打診が増えました。今後についてはオホーツクエリアに限定した上で、慎重に検討したい」と山崎和也社長。各社の社長を兼務しているが、将来的には社内からグループ会社の社長を抜てきする方針だ。
25年3月にはマルヨ横田水産の新工場の建設がスタート。HACCPに適合する工場として26年の稼働を目指している。また、各社の工場周辺ではグループ3棟目となる新たな社員寮の取得も検討中だ。
一方、ふるさと納税返礼品の採択をはじめ、自社ECサイトを活用した通販など、一般消費者への販売も強化している。24年3月にはプロモーションの一環として、スポンサーを務めるレバンガ北海道の公式ゲーム(対茨城ロボッツ)で冠試合を開催。25年1月にも2度目となる冠試合を予定している。オホーツクの海産物のブランド化に率先して取り組み、地域の活性化にもつなげる。