宮坂建設工業の時局講演会に1200人超が来場
宮坂建設工業(本社・帯広市、宮坂寿文社長)主催の時局講演会が11月13日に札幌市内で開催された。前東京高等検察庁検事長の八木宏幸氏が講演。1200人超が来場した。
宮坂建設工業は、2008年から「時局講演会」を行っている。社会貢献活動の一環で、第1回に元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士を講師とした経緯から、これまでも法曹関係者などを数多く講師に招いてきた。
17回目の今年は11月13日に京王プラザホテル札幌(札幌市中央区)で行われ、講師には、前東京高等検察庁検事長で、現在は公益財団法人国際人材協力機構理事長などを務める八木宏幸氏を招いた。
八木氏は1956年大阪府出身。中央大学法学部卒業後、東京地検特捜部長や最高検刑事部長などを歴任。特別捜査本部(特捜部)には延べ15年在籍した。戦後最大の経済事件であるイトマン事件や大手証券の総会屋への利益供与事件を手掛けたことでも知られる。
演題は「捜査今昔~天網恢々、疎にして漏らさず~」で「悪事を働いたものは必ず報いを受ける」という理想を追求し続けることの必要性を説き「真面目に働く人が報われる社会を目指すべきだ」と訴えた。
また、取り調べ時の録音や録画の導入といった捜査手法の変化や新たな制度の影響についても解説。
自身の取り調べの経験などを生かし関西弁でユーモアを交えてわかりやすく話した。会場からは時折笑い声も聞かれた。