ほっかいどうデータベース

石山通り司法書士法人

前岡 政勝
まえおか・まさかつ/福岡県出身。神奈川県の大学卒業後、都内の一般企業へ入社。2021年に石山通り司法書士法人に入社。24年から同事務所の共同代表を務める。

会社設立から運営サポート、承継・解散まで一貫対応

 2016年の開業以来、経営者の強い味方として右肩上がりの成長を遂げている「石山通り司法書士法人」。

 元来、主力は不動産登記、法人登記、相続に関することなどで、一般的な司法書士業務により多くの実績を積んできた。22年の法人化以降は、「終活」に関する生前コンサル及びセミナーの開催、事業承継や組織再編をはじめとする企業法務、外国人関連の不動産投資事業に関連する渉外案件など、幅広い分野で事業展開をしている。

 9月からは大築千穂代表に加え、役員司法書士だった前岡政勝氏が共同代表に就任。社内において明確に部門分けすることで、より企業満足の高いサービス提供を目指している。

 同部門の陣頭指揮を執る前岡代表は「会社のスタートから終わりまで、ワンストップでの対応が可能です。私は一般企業で約10年にわたって、バックオフィスや営業、マネジメントなどを経験してきました。会社勤めの経験を生かした提案やサポートで、経営の〝困りごと〟を解決させていただきます」と話す。

 一方で大築代表は「一般社団法人事業承継協会」の理事も務めるなど、グループ展開する会社のホールディングス化、解散・合併など事業承継に伴う組織再編の案件を多く扱う。

「会社経営者の相続では、個人資産の相続だけでなく、会社株式の承継問題を伴うのが必須です。承継手続きは、2~3年前から準備を進めることを推奨します。経営者の個人相続をシュミレーションした結果、法人株式はM&Aや事業譲渡のように、第三者への引き継ぎを新たに検討することになるケースも少なくありません」と大築代表。

 続けて前岡代表は「近年、より多くの士業や専門家とのネットワークを強化しており、複雑な案件も一手に対応できます」と語る。それぞれの強みを生かして、さらなる顧客満足を追求している。

 現在スタッフは10人を超えている。なかでも役員の1人である森徳広役員司法書士は、行政書士とのダブルライセンスを生かす。法人設立時の許認可の申請や法人登記の専門に特化しており、企業法務部門を牽引。こうした精鋭がそろうのも同法人の特徴だ。

 また、9月からは札幌市中央区の石山通り沿いの本事務所のほか、南2条藤井ビル(中央区南2条西12丁目324‐11)に新たな支所を開設。また、12月には旭川市内で支所の開設も控えるなど、さらなる拡大を目指している。

共同代表でもある大築千穂氏
9月には事業拡大のため支所開設。従業員は精鋭がそろうのも特徴だ