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玄米酵素グループ

玄米酵素「ハイ・ゲンキ」シリーズ。プレーンほか、ビフィズス、グルカンなど多彩にラインアップしている

愛食者の拡大に向けて、主力商品のパッケージを一新

「正しい食生活(食事道)と玄米酵素の普及を通じ、真の健康を届けたい」という経営理念の実現に向けて玄米発酵食品「ハイ・ゲンキ」シリーズを製造・販売する。創業50周年の2021年には100年を見据えたビジョン「NEXT50」を策定。食に関連する健康事業を「医療」「食」「教育」「農業」「自然」に分け、自然食のレストランやショップ、クッキングスクール、健康保養施設、農業法人の運営ほか、健康・食育セミナー開催、講師派遣など幅広い啓蒙活動を行っている。

 製品のエビデンス(科学的裏付け)を研究する「FBRA(ふぶら)研究会」では、大学病院や医療機関と連携して多数の論文を発表。近年は、玄米酵素と食改善によって予防医療を提供する医療機関や医師との連携も強化しており、24年6月末時点で、その数は全国で400を超えている。

 商品開発にも注力している。23年11月には「かなう玄米」の販売を開始。10年間の研究により開発した新品種でGABAやビタミンB群などの栄養成分を高めているのが特徴。このほか「玄米珈琲」や「北海道玄米糀」「北海道玄米雑穀」、愛犬用の「玄米酵素すっきりだワン」など、ラインアップも充実している。

 また、高品質かつ確かな商品の供給体制も実現している。

 今夏には、主力商品の「ハイ・ゲンキ」シリーズのパッケージを一新。3方シールタイプからスティックタイプに形状を変更した。グループ会社「コーケン」(石狩郡当別町)の製造工場に、スティック包装2ラインを導入。1分間に1200袋を製造する能力は国内最速レベルの能力を持ち、包装から外箱ダンボール詰め、梱包までが自動化。省人化、省力化も図られた。  

 新パッケージは、若年層など幅広い層の愛食者拡大を目指したもので、実際に愛食者からは「持ち運びしやすくなった」「大きく口を開けずにスマートに食べることができる」など高評価の声が届いている。

 鹿内正孝社長は「我々が目指す玄米酵素の愛食者60万人は、日本国民の0・5%にあたります。愛食者の健康を増進し、医療費を半分にできれば、年間医療費は7兆8000億円も減らすことができる。今後も、人々の健康長寿をサポートしていきたい」と語る。

スティックタイプに変更したことでより飲みやすくなった
製造ラインにスティック包装機を2台を導入
石狩郡当別町の製造工場。新ラインの稼働で省人化・省力化も図られた
鹿内正孝社長