玄米酵素
〝食事道〟を啓蒙。医師ネットワークも拡大中
「武道があるなら食事の道もあっていい」――「正しい食生活」(食事道)と玄米酵素の普及を目指して半世紀以上の歴史を持つ。
主力の玄米発酵食品「ハイ・ゲンキ」シリーズは契約栽培された玄米だけを使用。安全安心な原料を確保した上で自社工場で製造しており、24年には新ラインが稼働した。パッケージも一新され飲みやすいスティック状になったほか、包装から梱包まで自動で行えるようになり省人・省力化が図られた。
食品販売のほか、社員や全国各地に散らばる講師が担う健康・食育セミナーは24年に約8000回を開催。約10万人が参加した。
「半数以上が初めて参加された方。感染症まん延を経て、食と健康は切り離せないという意識が浸透。免疫力を上げるために腸内環境を整えたいという参加者の声も多く聞かれました」と鹿内正孝社長は手ごたえを語る。
自前の会場でのセミナー以外にも出張講座を実施。大手製薬企業の社員を対象にした講演やその後の社員相互研修につなげた。
鹿内社長は「現役の医師、歯科医師からの関心も高まっています。24年までに約500人が商品を扱っています。全国34万人という医師ネットワークに向けて、2年後の55周年までに1000人、さらには3000人を目指していきたい」と意気込んでいる。