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アークス

2023年6月に業態変更した「スーパーアークス白石店」。このほか4店舗の新規出店を実施した

既存店客数増加などで増収。業務改善も奏功し大幅増益達成

 北海道・東北最大手のスーパーマーケットチェーンは、5月に経営体制を一新。代表権のある会長に横山清氏が就任、後任の社長には猫宮一久氏が就任し、新たなスタートを切った。

 2024年2月期の連結決算は、売上高5915億5700万円(前年同期比4・5%増)、経常利益184億3900万円(同12・1%増)、当期純利益117億6600万円(同18・3%増)の増収増益となった。

 買い控え傾向が続く中でも、品ぞろえや鮮度、価格などに対する支持が集まり、既存店客数が前期比1・2%増加。既存店客単価も上昇するなど堅調に推移し、営業利益・経常利益ともに二桁以上の大幅増益となった。

 物価高騰の対策として、注力したのがCGC商品の拡販だ。年間取り扱い比率は、前期比で0・3ポイント上昇し13・1%に拡大。共同販促などでシジシージャパンとの連携も強化した。

 また「ゆとり配送」の導入で物流体制を再構築。グループ全12社のHPをリニューアルしたほか、ネット販売も拡充した。

 店舗面では、経営統合した「みずかみ」の4店舗に加え、新規出店4店舗、閉店4店舗で期末合計店舗数は377。7店舗でスーパーアークスへの業態変更を行うなど、さらなる知名度向上も図った。 

 次期は売上高6130億円(同3・6%増)、経常利益188億円(同2・0%増)の増収増益を見込む。

横山清会長