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ディールパートナーズ

24年1月に完成した自社所有の企画物件。1階には本社が入る

割安な土地情報をキャッチ。賃貸マンションの企画を加速

 設立6年目となる今年、賃貸マンションの累計供給数がいよいよ100棟を超える。土地が不足する中でも優良な土地を次々に仕込み、ハイペースで賃貸物件を企画してきたのが「ディールパートナーズ」だ。

 建築費の高騰を受け、昨年は〝ペースダウン〟の1年だったが、今年に入って潮目が変わったという。

 渋谷優貴社長は「依然として建築費の高騰が続いていますが、土地価格は下がってきている印象です。割安な土地情報が寄せられるようになりました」と話す。これまで〝即断・即決〟で数多くの土地を購入してきた同社には、多方面からいち早く土地情報が届くというわけだ。

 今年はギアを一段あげ、再び供給ペースを加速。現在も札幌市内15カ所でプロジェクトを進めており、さらなる土地の仕入れも検討中だ。

 建築コスト上昇の対抗策として主流となっているのが、単身物件に2~3LDKといったファミリータイプの間取りを取り入れた単身・ファミリー混合タイプ。住宅価格の高騰を背景に、購入をペンディングにしているファミリー層が賃貸市場に流入している可能性も否定できないが、ファミリータイプのニーズは高まり続けている。

「当社を含め、ファミリータイプを供給する企画会社が増えました。5年後、10年後を見据え、競合物件と差別化できる付加価値を模索しています」と渋谷社長。

 また、購入できる層は限られるものの、物件規模を拡大することで建築坪単価を抑えている。

「ありがたいことに当社の顧客オーナーは融資が通りやすい〝超優良〟の個人投資家や法人です。また、資産をお持ちの方ほど『お金を寝かせておいても仕方がない』という意識が強い。建築費や人件費の高騰で一昔前の利回りとはいきませんが、投資意欲は下がっていません。収益性や資産として〝良い物件〟を提案できれば、すぐに買っていただけます。オファーは絶えません」と渋谷社長。

 シビアで厳しい目を持つ優良顧客からも厚い信頼を得ている同社は、資産形成のパートナーにふさわしい存在だ。一度相談する価値はあるだろう。

 

寄せられる土地情報を生かし、優良物件を企画