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セーフティーステップ

戸建てから大規模施設まで安全な作業環境を提供

顧客志向第一で成長。道内足場施工の雄

 クサビ式足場の施工実績で道内トップクラスの規模を誇る「セーフティーステップ」は、創業時から顧客志向第一を是として成長を続ける企業だ。

 高木茂光社長は「足場は建設現場で欠かせませんが、求められるのは安全で快適な作業環境の提供。それを社員はもちろん職人にも徹底してきた」と語る。

 足場工事は、足場材のレンタルと職人による施工がセットだ。このためサービス業とも言える。品質のバラツキを抑えるため、同社では早くから完全な分業制をとった。営業は顧客窓口として的確な足場を提案し、職人は施工に専念。安全で使いやすい足場は顧客の信頼獲得につながっている。

 そして、この運営形態をバックグラウンドで支えているのが独自構築のデータ管理システムだ。現在はシステムのクラウド化を図り本州展開のグループ会社も一括管理している。

 一方、あらゆる業種で人材不足が叫ばれるなか、顧客志向第一を持続するためには、職人の安定確保が重要となる。

「当社では、専門部署の人材開発部を設けており、高卒者を中心に採用を拡大に取り組んでいます。今春も15人を新規に採用することができた。将来を担う戦力としてしっかり教育していきます」(高木社長)。

 同社は元来、戸建ての新築やリフォーム現場を主に成長を遂げてきた。戸建ての新築が前年割れが続くなか、近年は中大規模の建設現場を持つゼネコンなどに積極的に営業を展開し、実績を上げているという。

 また敷鉄板のレンタル事業も好評で、足場との相乗効果を生んでいる。戸建て住宅の現場で培ったきめ細かいサポートのノウハウを活かしつつ、大手建設会社の顧客志向を捉えたサービスが実を結んだ。

 人材不足やコスト上昇、そして建設市場の縮小傾向も意識される。高木社長は「足場業界でも淘汰の波が来ているが、顧客志向第一こそ当社が勝ち切る戦略です」と意欲的に語る。 

電話1本で現場へ運搬設営回収まで行う「敷鉄板レンタル」も好評
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