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吉田学園

2022年度の国家試験で、作業療法士の合格率100%を達成した

国家試験〝全員合格〟を複数の学科で達成

時代の変化が早い今こそ、資格がものをいう――これまでにも増して〝手に職をつける〟ことの重要性が高まっている。

道内屈指の専門学校グループとして有名な「吉田学園」は、これまで多種多様な国家資格の取得を支援してきた。文部科学省が認定する「職業実践専門課程」にもいち早く申請し、2014年の制度創設時から同学園の一部の学科が認定され、現在は運営する専門学校の対象となる2年制以上の全学科が認定されている。

同制度は企業などと連携しながら実務の最新知識や技術、技能を身につけられる実践的な職業教育に取り組む学科を文部科学大臣が認定する。文科省のデータによると、全国の専門学校2721校のうち、この「職業実践専門課程」の認定校は1093校にとどまっていることからも、認定のハードルは低くないことが分かる。吉田学園の教育水準の高さがうかがえるだろう。

国家資格の合格率にもその〝実力〟が表れている。例えば「専門学校北海道リハビリテーション大学校」の作業療法士と「吉田学園医療歯科専門学校」の視能訓練士、歯科衛生士、歯科技工士が合格率100%(22年度)を達成。そのほか理学療法士や臨床検査技士、救急救命士、臨床工学技士、介護福祉士、社会福祉士など多くの学科が高い合格実績を収めた。

医療分野以外でも、「専門学校北海道自動車整備大学校」の国家二級自動車整備士も合格率100%を記録。一級小型自動車整備士においても81.3%と高い合格率を達成した。また、学科開設後初の国家試験に臨んだ「吉田学園動物看護専門学校」の愛玩動物看護師が合格率94.1%(全国平均88.9%)を達成するなど、多分野で存在感を示している。

高合格率の要因となっているのは、学生一人ひとりの努力に他ならないが、教職員の熱意も重要なポイントだ。

教員の行動指針となっているのが独自の「吉田学園の教育基軸」。「授業運営」「学生指導」「就職支援」の3要素を基本に日々、学生と向き合っている。

授業運営では、学習意欲を喚起するとともに、知識と技能を高いレベルで習得させるためにさまざまな工夫を凝らしている。学生指導では〝人間力〟の向上を重視し、主体性を持った芯のある人材の養成を目指している。

また、就職に強いのも吉田学園の特長であり、さまざまな業界で卒業生が活躍中。就職先から「吉田学園の卒業生なら」と信頼が厚いのも高い就職率の要因だ。

愛玩動物看護師を養成