西野学園
教育力の追求と図書館の充実で、高い合格率を実現
道内に4つの医療・福祉系専門学校を運営。国家試験合格率は多くの学科で全国平均を超えている。例えば「札幌医学技術福祉歯科専門学校」の臨床検査技師科は、過去5年の平均合格率が93.5%と道内トップの実績を誇る。
また、理学療法士科(3年制)の21年度の合格率は91.3%を記録。4年制の養成校や大学を含む全国平均を上回る結果となった。
こうした実績は、教員の教育力、授業力のたまもの。同学園では00年から教員のレベルアップを図り、教員間の公開授業の実施など、独自の取り組みを行ってきた。
22年度からは、教員の授業改善をサポートする「教学マネジメント室」を設置。教員の個別相談に応じる専属の心理士も常駐させた。また、公開授業に加え、授業を振り返る研究授業も開催。年間100回以上の参観機会を設け、学生にとっての〝わかる授業〟を探求している。
教員の担当学科以外の参観や研究も推進し、横断的知識の向上も図る。医療・福祉の現場で主流となった多職種連携を見据えた取り組みであり、即戦力の養成につなげている。
また、同校に併設した「西野学園図書館」も合格率を押し上げている。2フロアに3万冊以上の専門書を所蔵するほか、レポートの作成や課題研究時には、図書館職員がレファレンスサービスとして必要な資料を学生に提供。効率的な学習を可能にしている。
今後もソフト・ハード双方を整備し、合格率という結果を追求していく。