財界さっぽろ 2024年12月号のさわり

財界さっぽろ 2024年12月号

ワイド特集・衆院選“祭りのあと”(全20ページ)

 10月27日投開票の衆院・解散総選挙は自民・公明の与党両党が惨敗し過半数割れ。北海道内も与党は小選挙区で3勝9敗の惨敗に終わり、前選挙区で立憲民主党の候補がバッジを付ける大勝に終わった。

衆院選道内小選挙区で落選した3人。左から道4区の自民・中村裕之氏(比例復活)、道5区の同・和田義明氏、道10区の公明・稲津久氏 ©財界さっぽろ

 10月1日組閣、10月9日解散、10月15日公示という超短期決戦の中で道内に起きた「半月後でも面白い話」を大小20本、全20ページでお届けする。道8区・逢坂誠二氏が地元の夏祭りに1万円を“協賛”した件や10区・稲津久氏落選にともなう公明党の今後の動き、X(Twitter)で炎上した7区・鈴木貴子氏の「エレベーター停止騒動」の真実にも迫っています。本誌記者が12日間、道内選挙区を巡った「旅日記」は財さつJP限定で拡大版として更新しますので、こちらもお楽しみに。

続報・保育園補助金不正の中和興産 元従業員2人が怒りの告発180分「だまし取った額は3億円超だ」

 先月号深層スクープの続報。11月号では同社の実質的経営者が本誌に内情を激白し、実母が“連れ去られた”という衝撃の内容が明らかになったところ。

中和興産本社 ©財界さっぽろ

 先月記事ではこの経営者から経営を“乗っ取った”とする元従業員が2人いたが、今月はこの2人が本誌に猛反論。断じて乗っ取りではないと否定する一方、経営者がだまし取った額は、補助金返還を求められている1億円超ではなく3億円を超えている、と暴露した。混迷の度を深める同社と名門一族の内情を明らかにする。

SNSスターをタグ付け!インフルエンサー #バズチャート ピアニスト・インフルエンサー・ふみ

ふみさん ©財界さっぽろ

 今月号から始まる新連載。X(Twitter)やFacebook、Instagramなど、それぞれのSNSで活躍する北海道ゆかりの「インフルエンサー」をピックアップして紹介していく。第1回の今月は、1年振りの本誌再登場となるピアニスト・インフルエンサー「ふみ」さん。全8ページの撮り下ろしグラビアとインタビューでふみさんの魅力に迫っている。

アスベスト、怪文書、香典、政務活動費…新釧路市長・鶴間秀典“7つの醜聞”

 現職・新人三つどもえの争いとなった釧路市長選挙で初当選を果たした鶴間秀典氏。昨年道議会議員選挙に当選した際、現職・蝦名大也氏が出馬するなら自分も出る、とメディアに宣言した通りの挑戦で見事人口16万都市のトップを射止めた。

鶴間秀典氏 ©財界さっぽろ

 だが鶴間氏の出馬が取りざたされるようになって以来、ある怪文書が出回るように。それとともに、鶴間氏に関する“醜聞”がいくつも本誌のもとに寄せられる、あるいは人づてに語られるようになっていった。飛び交う噂は果たして本当なのか。本誌編集部が現地情報を元に深掘りした。

自民分裂、敗北の釧路市長選 伊東良孝・鈴木宗男、わが子可愛さの代償

敗れて支援者に頭を下げる蝦名大也氏(左)と笠井龍司氏 ©財界さっぽろ

 鶴間秀典氏の前に敗れた現職・蝦名大也氏と新人で前道議の笠井龍司氏。ふたりはともに自民・保守系支持層を基盤に持っていた。衆院選と同時期の選挙だったため自民党の裏金問題をまともに受けたことや、5期目を目指していた蝦名氏には多選批判がつきまとっていたことも敗北の要因だ。だがそもそも、なぜ保守系候補2人がともに出馬し、互いの頼みにする支持層を奪い合うことになったのか。そこには、根釧管内を地元とする代議士・伊東良孝氏と参院議員・鈴木宗男氏がそれぞれの息子・娘可愛さのあまりにとったいくつかの行動に原因があった。