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ジョウシュン重機

建物の基礎工事の様子。対応エリアは道内全域に及ぶ

3本柱の事業をメーンに人々の暮らしを影から支える

基礎工事は住宅やアパート建築にとって必要不可欠だ。不備があった場合、いわゆる〝欠陥〟住宅となり、大切な財産や人命を失うことにもなりかねない。もちろん、この分野を担う黒子企業も存在する。

重機リースを主事業として2012年に創業した「ジョウシュン重機」も暮らしを支える企業の1社。現在は業容を転換し、住宅の基礎工事や外構工事、建築土木工事を柱に道内全域を網羅する。

国内大手ハウスメーカーを顧客に抱える住宅基礎工事は、年間150件以上を担う。外構工事では300件以上を手掛けるほか、駐車場の設置や造園工事も多い。

建築土木分野では、上下水道、道路や河川などさまざまな工事に対応する。近年は、商業施設などの掘削工事も手掛けており、道内全域に展開する「業務スーパー」がその代表例。今年8月からは「北海道ボールパーク」の基礎工事にも参画するなど、右肩上がりで業績を伸ばしている。

多岐にわたる顧客を抱える同社。各方面から信頼を獲得しているのには理由がある。それが、自社で多くの重機を保有していることだ。

元来、重機リース事業として創業した同社では、小型から大型重機、建設機械まで多様な機械を揃えており、基礎工事から外構工事まで社内で完結することができる。

馬場俊社長は「当社は現地調査から施工までワンストップで行うことが可能です。例えば夜間などの緊急対応の場合、リース会社に重機手配の連絡がとれないことが多い。しかし、一貫して自社で対応することで、短期施工とコストダウンが可能です。特にスピード感は当社が最も大切にしているファクターです」と話す。

顧客が求める課題解決と迅速な機動力こそが、信頼を得る大きな要因となっている。

「我が社は20代や30代の従業員も多い。こうした若い人材の育成により注力し、対応できる領域を広げ、さらに事業を拡大していきます」と馬場社長は先を見据える。

馬場俊社長
さまざまな土木工事に対応する
多種多様な重機を保有