【編集部セレクト】「どうみん割」第2弾、じゃらん、楽天トラベルはどうする?
来年2、3月を対象に「どうみん割」第2弾の実施が決まった。第1弾よりも予算を3億円弱増額し、25億円8500万円を見込む。宿泊料金が安い事業者も対象に加える方向で検討中だ。
ところで第1弾がスタートした当初、こんな戸惑いの声があった。「じゃらんで使えない」、「楽天トラベルはどうして適用外なの」と。両社は国内OTA(オンライン・トラベル・エージェント:宿泊予約Webサイト)の大手だけになおさらだ。
実は、あまり知られていない事情がある。どうみん割の旅行商品については、ホテル側から受け取る手数料を10%程度に抑えるよう、道がOTA側に要請をした。
手数料は原則、旅行会社とホテルの間で決める話。異例とも言える要請である。
OTAはリアルの旅行会社より販売コストは低い。そこで「限られた予算で地域の観光業界に大きな波及効果を出すため、お願いをした」(観光局の幹部)
結局、その要請を受け入れたOTAだけが参画をしたわけだ。道庁関係者によると、現段階では、第2弾も基本的にOTAに同様の要請をおこなう方針だ。
もう1点の「どうみん割」についての巷であった疑問が「同規模なのに他ホテルのほうが配分額が多い」という不平だ。助成枠の算出方法に疑問を抱く向きもある。
しかし、担当部局によると、申請された販売計画の客室数と平均単価を掛け、その値をもとに比例配分した。つまり、販売する客室数が同じでも平均単価が異なれば配分額に差がでてくる。
中には、吹っかけのような申請もあったとか。「実態よりも明らかに高い客室単価で申請をしている例があった」(さる関係者)
発売中の月刊財界さっぽろ9月号では、どうみん割について検証、詳報している。
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