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今振り返る、私の思い出紀行 第二十回【足の休憩室 有珠バカンス村プロジェクト代表 畑谷 博子氏】

2013年に行われた伊勢神宮の式年遷宮に参列。
左から3番目が私。

伊勢神宮の式年遷宮に参加した幸運の旅

 私もこれまでたくさんの旅行をしてきましたが、全国の神社仏閣を訪ねてお参りし、お祭りをはじめとするさまざまな行事に参加することも楽しみになっています。忘れられないのは伊勢神宮で1300年前から続く20年に一度の「式年遷宮」に参加できたことです。

 私が神社を訪れるようになったのは物心ついた頃から母の故郷である有珠(伊達市)を始め、母と共に各地の神社へ参拝したのが始まりです。どんな地域であれ神社は住民の守り神であり、人々の心の拠り所となっています。

 2013年(平成25年)1月に初めて伊勢神宮を訪れた時に、この年に式年遷宮が行われることを知り、何とか参加できないものだろうかと、強烈な念に駆られました。

 その後再度現地を訪れ、さまざまな関係者のご配慮もあって念願の式年遷宮へ参加することができたのですが、これはよもやの幸運であり、やはり祭神・天照大御神様のお許しがあってのことだと思っています。

 この時の私の役目は新宮に奉献する御白石(おしらいし)を運ぶ一員で、白装束に身を包み「エンヤー」の掛け声と共に進んで新本殿に石を納めました。

 式年遷宮は毎回、新宮の建築、神遷(かみうつし)を中心に33もの祭りと行事が繰り広げられる神事で、祭典としては最大級のものです。私にとっては歴史的神事への参加で、大きなパワーをいただいた旅ともなりました。

 伊勢神宮のほかにも、国造りの社、縁結びの神様で知られる「出雲大社」(島根県)や、三種の神器の一つである草薙の神剣をご神体とする「熱田神宮」(名古屋市)、珍しいところではさまざまな妖怪が集まるといわれる「妖怪神社」(鳥取県境港市)など、多くの神社を訪れています。いずれも歴史や地域の生活・住民と共に歩んできたところであり、興味は尽きることがありません。

 数年前に母の故郷であり、私も一時期を過ごした有珠の地域おこし「有珠バカンス村プロジェクト」を立ち上げました。クラウドファンディングで資金を募り、今は「癒しの遊歩道」を整備するプロジェクトを進めています。

 神社との関係では、有珠の大臼山神社の松永宮司さんにお願いし、伊勢神宮でも授与された木札のお守りを作っていただきました。また、遊歩道の設計を本格的にするため、私自身も今、京都芸術大学のランドスケープデザインコースに入学して学んでいます。それもこれも伊勢神宮への旅をきっかけとして、次から次と生まれてきた発想が神社パワーに後押しされてのことです。

 30年にわたる本業の足の施術の仕事の継続も、楽しい旅があってのものと思っています。

足の休憩室
有珠バカンス村プロジェクト代表
畑谷 博子氏