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公清企業

石狩工場では紙おむつを洗浄、分離する機器を導入し再資源化する計画

リサイクル4事業を推進。「SDGs先進企業」も認証取得

 し尿汲み取りの「札幌清掃企業組合」を前身に道路清掃、破砕工場管理、上下水道の汚泥運搬、産業廃棄物の収集運搬など幅広い事業を担う。生活の基盤を守るために〝必要と言い切れる仕事〟を合言葉に環境問題対策へと事業を拡大し、リサイクル4事業を推進している。

 その一つ。石こうボードリサイクルでは、2019年に東北以北最大規模の工場を札幌市東区に稼働。土壌改良材や製紙原料として再生している。さらに

別会社を立ちあげ、廃石こうボードを100%使用し、焼成処理をせずに新たな石こうボードを生産する水平リサイクル技術を活用。神奈川、沖縄、三重各県の企業4社と協働し、石こうボードの資源循環事業を展開予定だ。

「焼成処理が不要になりCO2発生量を大きく削減できるほか、地産地消型リサイクルが可能になります」と福田年勝社長。社内では昨年6月にDX推進課を立ち上げ、CO2削減量の測定などデータの蓄積を行っている。

 他品目のリサイクル計画も進む。

 使用済み紙おむつのリサイクルでは、昨年から石狩市で工場建設が進んでおり、来年度中の稼働を予定。札幌市での工場立ち上げも目指し、札幌市との協議を進めている。

 福田社長は「介護施設や病院などからの廃棄量は今後も増加が見込まれます。焼却せずに再生紙や固形燃料、再生プラ製品に再資源化することでCO2排出量を削減できます」と話す。

 また、廃プラスチックのリサイクル事業も進行中だ。同社を中心に道内の他業種5社でプロジェクトチームを結成。プラント整備からリサイクル、資源化品の運搬や活用まで行う計画となっている。

「廃プラスチックを〝ペレット〟と呼ばれるプラスチック原料に作り変えることで、パレットや食器などさまざまな用途に使えます。焼却や新品の製造による環境負荷を軽減できます」(福田社長)。さらに下水道汚泥をたい肥として再利用する計画も検討中だ。

 こうした取り組みが評価され、1月27日には、社会課題の解決と企業成長を両立しているとして「札幌SDGs先進企業」に認証され、2月25日には福田社長が「SAPPOROビジネスSDGsミーティング」のパネラーとして招聘された。

「今後も環境コンサルタントとの連携など他社との協働を強化して新たなチャレンジを続け、地域の未来に貢献していきます」と福田社長。

福田年勝社長
石こうボードのリサイクルを行う「第2エコパーク」