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創業100年。コンクリートを軸に社会課題に挑む

(うえだ・あきひろ)1978年登別市生まれ。東海大学卒業後、伊藤組土建に勤務。2003年に上田商会入社、経営企画室長、副社長などを経て13年から現職。

上田 朗大氏 上田商会グループ社長

「当社の強みを生かし、工期短縮や環境対策など社会課題の解決に注力する。〝不易流行〟の考えに沿った経営を目指していく」

 コンクリート製造メーカーの4代目。低炭素型コンクリート「TUTUMU」を22年に開発以来、全製品に導入した。原材料由来のCO2排出量を約4割減らすためカーボンニュートラルに寄与できる。

「配合設計を変えて削減率を高めるほか、24年は森林も取得してネイチャーポジティブ(自然再興)にも取り組んだ」

 蓄熱製の高いコンクリート製サウナ「CUBERU」の販売で顧客層を拡大。地元の登別市で経営するカフェは地域振興にも一役買う。

 25年は創業100周年。インドの現地法人や環境先進国の北欧などへの訪問が控える。

「社是である『和』から創業者が思い描いた未来を想像し、10年先を見据えた中長期経営計画を策定しています」