上田商会の新事務所が「ＺＥＢ Ｒｅａｄｙ」認証を取得
コンクリートメーカーの上田商会（本社・登別市、上田朗大社長）の新事務所が昨年12月「ＺＥＢ Ｒｅａｄｙ」認証を取得した。環境配慮や社員の快適性も向上した。
ＺＥＢ Ｒｅａｄｙ（ゼブレディ）認証は、省エネによって年間の1次エネルギー消費量を50％以上削減できる先進建築物に与えられる。
外壁の高断熱化や高効率な省エネルギー設備を備えており、再生可能エネルギーの導入などで将来的にはZEB（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル）化も可能となっている。
認証を取得したのは、上田商会の川上工場（登別市川上町２９７番３号）の新事務所棟。これまで敷地内にあった旧事務所を建て替えて昨年11月に完成した。木造平屋建てで、オフィスのほか、社員の休憩室も併設している。12月3日には竣工式が開かれた。
高気密・高断熱、高効率空調、ＬＥＤ照明を導入しているのが特徴で、これにより年間の1次エネルギー消費量を65％削減する。
特に空調設備にはエネルギー効率と暖房性能の高いＥＨＰ（電気式エアコン）、換気には全熱交換換気システムを採用。照明設備には人を感知して自動的に点灯する人感センサーも備えた。
また建築物省エネルギー性能を表示する第三者認証制度ＢＥＬＳでも最高ランクの６つ星を獲得している。
同社では「オフィス環境や労働環境の改善にもつながった。社員の健康促進や快適性が向上し、ウェルネスオフィスを実現できた」としている。
