武ダGEADが北海道イエロースターズの親会社に
「武ダGEAD」(本社・札幌市、武田幹郎社長兼CEO)が9月24日、男子プロバレーボールチーム「北海道イエロースターズ」の新たなオーナー企業となった。
「武ダGEAD」(旧武ダホールディングス)は、9月24日に男子プロバレーボールチーム「北海道イエロースターズ」を傘下に収めた。これまで複数企業による共同運営体制だったが、武田幹郎社長兼CEOが株式の約60㌫を取得し同チームの会長に就任。社長はグループ会社「GUIDA」の澤野佑介社長が兼任する。
同社は、東京との2拠点体制で事業経営業、総合商社業を営むほか、同社を親会社として建設会社や保育関連企業など全17社でグループを構成する。2014年の創業から急成長を遂げており24年の年商は135億円超を見込む。
特徴は自社で「経営のプロ」を育成し、成長発展型のM&Aを行う点。これにより、経営不振に陥った地場の有力企業を数多く再生させている。
武田会長は「前社長とは経営者仲間で18年頃から交流があった。24年春に財務面で相談があり数字を見たが、正直かなり厳しい経営状態と感じた。8月にオーナー変更の依頼があり、選手とファンを守るために決断した」と振り返る。
すでに経営の立て直しが図られており、社員に対するコスト意識を徹底し無駄な作業を見直した。業務の整理と削減で業績はV字回復の傾向を見せている。
「今後は最高峰のSVリーグ参入のため、本拠地問題の解消や売り上げ拡大を目指す。札幌市や他のプロスポーツチームとの連携にも取り組む」と武田会長。