チョモランマ

外国人人材紹介で企業や地域を発展させる。実績は道内トップクラス
札幌を拠点に全国で特定技能外国人の人材紹介を行うベンチャー企業。海外の日本語学校と連携して国内企業に人材を紹介する人材紹介事業と、企業から委託を受けて紹介した人材のケアや手続きなどさまざまな支援を担う「登録支援機関」としての業務が軸だ。グループの「NINAITE」では農業に特化した特定技能人材派遣も行う。
2022年に本格始動してから、現在インドネシア、ミャンマー、ネパールなど6カ国37校の日本語学校と提携して、これまで全国約200社の企業に約700人の人材を送り込み、継続的な支援を行っている。道内の登録支援機関ではトップクラスの実績だ。
ミッションは〝その人の、その愛する地域の、生まれ育った国のなくてはならない存在となる〟で、「外国人人材」「企業」「地域」「同社」の〝四方良し〟の実現を目指す。
横山三四郎社長は「日本で働くことを通して人生の目的をかなえてほしい。彼らを仲間にすることで企業やその地域が繁栄し、当社も利益を得て、さらに事業に投資し拡大していきます。業界で日本のトップになり、上場を経てより大きく飛躍することで、事業を通して地域の課題を解決し、日本の発展に寄与していきたい」と話す。
人材紹介業務には独自開発のシステム「TSUNAGITE」を活用し効率化を進める。受け入れ先企業の求人の共有や人材管理、応募や履歴書作成など、一連の作業をDX化。現在在留資格申請のシステムも構築中だ。
横山社長は「紹介先企業の煩雑さを解消できるほか、当社の業務も効率化し、面談や支援にさらに時間を投資することができます」と話す。
入社後の支援業務では、面談を通して人間関係や職場環境、キャリアプラン、住居環境などについてのヒアリングで本人の心理状態を確認。対話型AI「チャットGPT」も一部活用して企業側の課題を可視化し、改善施策を提案する。
「出身国の習慣に合わせた住居環境やキャリアプランの明確化など、本人の希望に対応することで長く幸せに働いてもらうことができ、企業にとっても離職を防ぐメリットがあります。当社のデータベースや他社の事例をもとに、課題解決に向け伴走します」と横山社長。
提携校や国は随時増やし、人材の質と量の向上を進める。25年3月には「NINAITE」への吸収合併も予定しており、さらなる事業強化を図る。また、施工管理人材に特化して外国人人材の派遣を行う子会社の設立も計画しており、建設業界での業務拡大も狙う。



